Appleモンキー さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
タイトルなし
アニゴジ第2弾。今回は刊行されていた小説「GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ」を読んだ上で観に行きました。終盤の迫力は前作以上でした!
以下、ネタバレ注意!
1 小説
{netabare}
小説は人類がまだ地球にいて、てんやわんやしていた時代のお話。小説「怪獣黙示録」と同様、ハルオパパのまとめたレポート風。
決戦起動増殖都市の公開前に刊行されたので、内容はメカゴジラのお話がメインです。・・・と言っても、怪獣惑星の冒頭で「メカゴジラ起動しねっす汗」に至るお話なのでメカゴジラは活躍しません(笑)
しかしそこに至るまでの話が熱い!
・オペレーション・ロングマーチ=メカゴジラを作るための壮大な時間稼ぎ作戦
・ガイガンによるメカゴジラ実験(ガイガンがこんなにヒーローに描かれるようになるとは意外!)
・オペレーション・グレートウォール=ヒマラヤを爆発させてゴジラ生埋め作戦
そしてここまで頑張ったのになぜか動かないメカゴジラ(笑)
脆くていざってときに動かない、故障するというのがメカゴジラの魅力(笑)だと思いますが、起動すらしないのは歴代最強のデオチ!
これがちゃんと起動していたら!と思うと決戦起動増殖都市が楽しみでならないですね。
そして小説終盤は意外な展開でした。まさかのモスラ出現。アニゴジで出てくる怪獣は=悪の位置付けなのでモスラは登場しないのかなと思ってましたが、、
モスラはやっぱり人類の味方的なたち位置で、ゴジラと戦ってくれました。モスラのリン粉=ゴジラの熱戦を反射させるがゴジラをじわじわと追い詰めついに撃退。海へと帰るゴジラ。この時既にハルオたちは地球を脱出してましたが、モスラの出現がもう少し早ければ・・・と思わずにはいれません。
ゴジラを撃退したとはいえ「追い払った」くらいなので、またゴジラは来ちゃうんですが。モスラもダメージ受けていたので卵を避難させる時間稼ぎだけして、散り行くモスラ。
この卵が決戦起動増殖都市にどう絡んでくるのか
小説読んでたらワクワクが止まらんティスです。
{/netabare}
2 タイトルコール
{netabare}
ここからは決戦起動増殖都市本編の感想。
タイトルコールがまさに今作決戦起動増殖都市をよく表していていました。小説を読んでいたのでメカゴジラの材料=ナノメタル=ダメージ受けても自己増殖して修復可能!という情報を得ていたので、タイトルコールの演出に「なるほど!」と思わされました。2万年かけてこんな風に増殖していっていたんだなと。また、音楽もメカゴジラの禍々しさを表していて、今作の特徴が凝縮されたタイトルコールでした。ここだけでも、大分満足しちゃいました。
{/netabare}
3 ミアナとマイナ
{netabare}
怪獣惑星でもちょっと登場していましたが、地球に生き残った人類(正確には違いますが)がフツアと呼ばれる人達。卵というキーワードにミアナとマイナという2人組の女の子ときたら、モスラしかいないですね!
動画「【ネタバレご注意】アニゴジ第二章公開記念! 上田麗奈×小澤亜李による~(省略)」など見てたので、ミアナとマイナの登場は分かってましたが、小説で出てきた卵がここで絡んできました。
モスラは結局、決戦起動増殖都市には出てこなかったですけど(笑)、第3章できっと出てくるはず!決戦起動増殖都市で、メカゴジラと共に戦ってくれるかと映画を見ている最中は期待したのですが。
ミアナとマイナはキャラデザがいいですね。かわいいですし、小美人らしい神秘さがあります。実写では難しいアニメ独自のキャラに仕上がってると思いました。
{/netabare}
4 ドヤ顔が止まらないビルサルド
{netabare}
ナノメタル見つけたときのガルグとベルベのドヤ顔が半端なかったですね(笑)
予告動画で「我々は最強の物質を手に入れた。ナノメタルだ。」とのセリフがありましたが、
「我々は最強の物質を手に入れた(ドヤ)。ナノメタルだ(ドヤドヤドヤ!!)。」って感じでした(笑)
メカゴジラシティを見つけたあとのガルグとベルベの解説セリフも終始ドヤ顔。まるでデスノの某キャラみたい。すでにフラグ臭しかしませんぞ(笑)
{/netabare}
5 メカゴジラ
{netabare}
さてメカゴジラですが、ネットの感想をみると賛否両論。というか「コンセプトはいいけど、こんなのメカゴジラじゃねー」派が多い気が・・・
かくいう私は「断然アリ」派です。メトフィエスのセリフにもありましたが、「今さら昔のメカゴジラ(体長50メートル)を引っ張りだしてきても勝てっこない」ですし、終盤の圧倒的物量作戦をやるにはメカゴジラシティの方がいいですしね。
とはいえ映画観ている途中まではメカゴジラ本体&メカゴジラシティで戦うものかと思ってましたが、、
肝心なときに起動しない、出てこないのはメカゴジラの愛嬌ですからね(笑)そこはヴァルチャーがうまく穴埋めしてたと思います。
今作のメカゴジラ=メカゴジラシティはゴジラよりヤバいやつが出てきたなと。2万年の間にゴジラの数倍のデかさになりましたし、装備もヤバい。時間さえあったらゴジラに圧勝してたんじゃないかと思います。そのため、ゴジラはずっと富士山~丹沢あたりを周遊してメカゴジラを破壊するために探しまわってたんじゃないかと。
メカゴジラシティは賛否両論あれど、メカゴジラ=怪獣化している、禍禍しい存在、不気味、危ういといった点をとてもよく表現してたと思います。
{/netabare}
6 ハルオの葛藤
{netabare}
決戦起動増殖都市のタイトル通りメカゴジラがメインのストーリーですが、ハルオの葛藤が今作の一番の見所に感じました。第1章では「ゴジラ駆逐してやる!」で突っ走ってましたが
・ゴジラを倒すという目標
・メンバーを危険にさらすわけには行かないという責任
・人の道を外してまでゴジラに勝たなければならないとは思わないという理念
の間で揺れ動いていました。
ユウコとビルサルドがハルオの葛藤に貢献してましたね。
第1章のノリでハルオが突っ走っていたら今作のビルサルドのような全体主義になっていたのかなと。ガルグとベルベは、ハルオのよき理解者でいつも第一線で戦ってたからこそ、決別のシーンはぐっとくるものがありました。ユウコを救うための葛藤の大きさが伝わってきました。
ユウコを救うのはよくある恋愛感情に基づくものではなく、「人としてゴジラに勝つ」という理念故だったのは個人的にグッドでした。「ゴジラを倒すには犠牲が必要」という考え方とうまくバランスしてましたね。
第3章でハルオがどう前へ進んでいくのか楽しみです。
{/netabare}