アスカ さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
早く見ればよかった…
原作未読のアニメ視聴のみの感想です。
SAOはリアタイで観ていたのですが、SAOゲーム内でのストーリーがここで終わるの?と呆気ない終わり方にかなりの不完全燃焼!後半はキリトと直葉に嫌悪感を覚えるキャラ演出に感じてしまいそれに加えて無駄に増えるサービスカットにハーレム状態。後味悪く終わってしまったので2期に期待することが出来ずつい先日まで見ていませんでした。早く見なかった事を後悔する程の出来だったと思います。
まず率直な感想は2期(主に後半)の方が個人的に素晴らしいと思います。
前半については評価3です。
シノンが過去に正当防衛での銃殺からくる銃へのトラウマをキリトと出会う事で克服していき、またキリトもその触れ合いの中で人を殺した事に向き合っていく。生きて帰るために全力を尽くしてきたSAOの2期にはもってこいの内容だと思います。
①GGOの世界は現実世界とは乖離して考えられる。それならば、PTSDへの治療法になり得る一つの方法なのかもしれない。ここは理解はできてもシノンは"一人暮らし"の部屋に拳銃を何故持っているのか!治療の為に?理解出来ません。それにシノンの現実での周りの大人達はなぜ彼女に手を差し伸べないのか。特に母親。事件当時の表情からして人殺しの娘に恐怖し距離を取っているのでしょう。でも社会は未成年である彼女を放置する事はまずありえないでしょう。キーワードとなる「一人暮らし」にもっていく為のご都合主義過ぎるかと。母親の存在が蔑ろになっているのも納得がいかない。
②デス・ガンの殺人方法が筋弛緩剤の使用と解釈したのですが、なぜ今よりも進んでいる医療で死因に気づかない!今まで現実にも筋弛緩剤の投与による殺人事件は前例がいくつもあるはずなのに。しかも2人も死んでいて。医療系はど素人ですが、腐敗が進んでいてとはいっても寒くなり始めた季節に5日程度の放置で死因特定が難しく心筋梗塞って!腑に落ちない!これまた話を作り上げていく上でのご都合主義?
③BoB終了後、シオンの自宅に殺人犯がいる可能性を懸念していた癖に警察になんの連絡もせずにキリト1人で乗り込むヒーロー気取りな演出。理解できません。
特に気になってしまったのは以上3つ。他にもキリトの回想や過去の語が長い割にはあれ?という間に答えを見つけ出していていた等々ありますが。笑
話のテンポや構成は良かったと思います。
後半については評価5をあげたいです!
アスナの成長と同時にユウキの強く生きる姿には涙しました。
アスナはユウキのお陰で母親と向き合う事が出来、ユウキはアスナのお陰でやりたい事、生きる事を叶え全う出来た。またアスナとの出会いで変わる事の出来たスリーピング・ナイツのメンバー。この1つの出会いから沢山の成長が見え本当に素晴らしかったです。
LiSAのシルシは個人的にとても好きな曲なのですが、ユウキ目線の歌詞になっていた事に驚きシルシを聞いて初めて泣きました。
全体を通してキリトとアスナの絡みが少なかったので2人の間に少し壁の様な物が見えたのは2人が好きなだけにとても残念でした。言わずしも心は通じているとの考え方もあるのかもしれませんが…。
あとは、ストーリー内容は違ってもストーリー展開が単調過ぎるのは飽きてしまうので違う展開が欲しい。だからこそいいタイミングできたマザーズ・ロザリオ編がより良く思えたのかも知れません。
この作品から強く感じられたのは誰しも自分を思って居てくれる人がいて居場所や帰る場所は必ず存在するという事。実家に帰りたくなる作品でもありましたね。笑
現在放送中の作品と今秋?放送予定にも期待したいです。