あぱぱ さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
何度でも生まれ変われる
視聴回数 3回くらい
これまでの全編通しての最終話になります。
テーマは「変わる自分」と感じています。
これまでのは自分に厳しく、意思を貫き通すレイラが「変わる自分」を見つめ直すために舞台から離れて、様々な人たちと出会う物語。
時を同じくして、自分が演じる不死鳥が掴めないことに悩むソラがレイラの気持ちと同期するような展開になっています。
自分の生き様を変えてくれるような相手と出会えることは、現実ではよほど幸運でない限り望めないことです。
この作品のレイラとソラを見ているとお互いが頼りあうのではなく、お互いの生き様を正面から見つめあって、不死鳥のように自分自身で変わることができることを描いています。
{netabare}見せ場のポイントはレイラの長い髪をソラに切ってほしいとお願いする場面。
この場面でレイラがソラとたぶん自分自身へ話しかける台詞が、本作のテーマを綺麗に語りかけてくれます。
新しく変わったレイラは、過去の自分を見つめつつ、真っ直ぐ未来を見つめた素敵な女性に変身したと感じます。{/netabare}
{netabare}(余談)
レイラパパが自分の部屋で一人、酒を片手に泣いている姿が非常に印象的でした。
本編では微塵もそんな素振りを見せることがなかった彼が、あれだけ泣いている姿を見ると、レイラパパもあの時点で変わってしまったのかもしれない。。。と感じました。
幼いレイラの事も愛していたでしょうが、それ以上に妻を愛している描写に思えます。
レイラには可愛そうですが、結果としてこの作品の最終的なレイラに到達したので、結果オーライな感じです。{/netabare}
人は過去へは生まれ変わることができないですが、今まで生きていた過去を見つめ直して、これから生きる人生で「生まれ変わることができる希望」を与えてくれる作品です。
これからの人生に対して自分の迷いがある方には視聴していただきたいです。
少しは気分が楽になるかと思っています。
私はこんなお互いが尊敬できる人に出会ったことがないですが、これから先の人生で出会えたならば、この作品の教訓を忘れないで生きていこうと胸に秘めています。