yuugetu さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
面白いけど疲れた
2017年11月公開の劇場アニメーション。
レンタルで視聴しました。クオリティは申し分ないのですが、3部作の最後まで観ないと評価は出来ないかも…
目でも耳でも拾わないといけない情報が多くて、BGMやSEの音量も大きすぎて疲れる作品でした。
【良かった点】{netabare}
ゴジラはほとんど見たことが無いので、比較などは出来ませんが内容としては面白かったと思います。
一番好きだったのが、地球に帰還してゴジラの生存を確認するために地上を調査した際の演出。ゴジラの咆哮やセンサーの反応がホラー演出のようでドキドキしました。恐ぇよw
内容は入り組んでいて序盤がダイジェストみたいな進行速度。
ですがこの第1部だけでもしっかり起承転結ができていて、エンターテイメントとしては申し分ない印象でした。3部作なので全体からは序盤ということを考えれば、アクションやゴジラの恐ろしさを集中して描いたのは良かったかもしれません。{/netabare}
【気になった点】{netabare}
主人公のバックボーンはしっかり理解できるのですが、感情移入まではできなかったのがかなり痛かったです。2作目以降で人間ドラマが描かれれば評価が変わるかもしれません。
設定が入り組んでいて一通り理解するために何度か巻き戻さなければなりませんでした。これを劇場で見るのは辛いかなあ…予習必須っぽい。
脚本に虚淵さんの良い点と欠点がすごく出てる印象ですね…。あと30分あったら、と思わずにはいられません。
DVDで観たため、CGのモデリングに関しては良し悪しがわからなかったので言及は避けます。
人物の動きが細かいので実写見てるような気分ではありました。動きは本当に良く出来ています。でもそれが一概にいい画作りかというとちょっと疑問。
個人的な考えになりますが、アニメーションの利点の一つは情報をある程度選別することで、難しい内容でもわかりやすく伝えられることだと思っているので…
声優さんは安定した人たちで演技は素晴らしかったのですが、これまでに見たことがあるような配役ばかりだった印象でした。
櫻井さんとかZOIDSのヒルツの頃からずっと好きですけど、ここ何年かはこういうキャラクターが多くて食傷気味だったかも(最近は他にも様々な役を演じているのですごく楽しくなりましたが)。このキャスティングが好きな方には申し訳ないですが…。{/netabare}
総じて、尺の短さが足を引っ張った印象でした。
100分くらいというとアニメ映画としては標準的な長さだと思いますが、内容の濃さに対しては短すぎましたね。展開をもう少しゆっくりめにしてくれたら良かったと思います。
続きは気になるし純粋に出来の良い作品だと思いましたが、キャラクターに感情移入できないのが個人的には一番辛いところでした。(2018.5.28)