あぱぱ さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
察しと思いやり
視聴回数 全話5-10回くらい
素晴らしい作品なのですが、レビューがとても難しいです。
というのは、私は原作派なのですがアニメ版も素晴らしいので、比較してしまいがちになってしまう点です。
原作既読ですが、アニメ版のみのレビューで書きます。
この作品では十二支を基本として、13人の干支キャラクター(登場は11人)と1人の女子高生がメインです。
テーマは「相手を察する気持ちと思いやり」だと感じています。
作品の見所はネタバレ扱いします。
{netabare}干支とは関係ない透は、亡き母から多くの「人と人の思いやりの意思」を受け継いで明るく生きています。
呪いにかけられた干支たちは、自己コンプレックスや家族などの接し方で心を閉じていました。
透は干支たちの気持ちを甘やかに溶かして、お互いに思いやる家族のような関係を築いていきます。
ここまでが本筋の展開です。
最終回の手前2話は、これまでの展開と違って賛否両論あると思いますが、あえて書くとすれば、アキトと透の対面場面は私的に微妙だと感じています。{/netabare}
オープニング曲は故・岡崎律子さんが歌うイメージがインパクト強すぎて忘れられない人も多いかと思います。
オープニング時点で色々と物語の印象深いシーンを思い出して泣いていたりしています。
「傷つけあっても、ひたむきに相手を大事に思いやる気持ち」は現実の人生で大切な生き方だと信じていますので、そういった想いを感じるために視聴していただければと願っています。
(余談)
思いやりとは:なんの見返りも期待せずに自分が持っているものを分かち合う、こうした礼節の精神から思いやりが生まれる。
作中で語られる「世界で一番バカな旅人」は、非常に心へ刺さる内容です。これだけでも視聴する価値はあります。
継続作品は絶望的にありえないので、気になったら原作も読んでみるのもいいと思います。