Maskwell さんの感想・評価
2.3
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 2.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
アニメ勢に優しくない劇場版は最近のはやりなのか?
アニメ化されていない原作の来訪者編のキャラがかなり重要人物になっている。
アクセル・ワールドの劇場版ほどひどくは無いがアニメユーザーとしては「あれ?なんか忘れてるっけ?」という不安をあおる。
商業戦略的にわざとしているのだとしたら、そこまでの話なのだが・・・。
アニメユーザーの思い入れが薄れてしまうのは如何なものなのだろう。
ライトユーザーが多いこのご時勢で、今後の展開を勝手に心配してしまう。
劣等生自体が個人的には「九校戦」以外は面白みに欠けているので、そこ以外でも面白いと感じている人にとってはそれなりに楽しめる作品になっていると思う。
-----------以下ネタバレあり
映画化に向いている話かの論議については正直「微妙」。
前半は戦闘も全くなく劣等生に求める「俺TUEEEE」要素はかなり薄い。
テンポもかなりゆっくりなので退屈と感じる人も多いと思う。
後半のエリカの戦闘シーンはかなり力が入っていたし、十文字先輩出てきたあたりも一瞬アツいと感じた。
ラストにかけての宇宙シーンとかは映画向けだと感じたし、これをやりたいが為の今回のストーリーのチョイスなのだろう。
ストーリーとしては明確な敵がいないのは賛否分かれるところだろう。
科学者のジジイは良くも悪くもただの「研究者」だったというだけで、「敵」ではないし。
お兄様も今回の事件への関与は単に過去の思い出に流されてみたいな描写があったが
基本的には最初から「やれやれ、世界救ってやるか」みたいなよくわからない動機での参加。
子供が大人たちの策略に巻き込まれて尻をぬぐっているという構図を結構無理やり作っている感はある。
そこを含めて劣等生という作品なのだろう。
個人的には来訪者編と一緒に普通にアニメ化して欲しかった。
予算と作画の関係があるので仕方ないが・・・。
「アニメ」としてこの作品はもっと輝けるやり方があったのではと穿った見方をしてしまった作品だった。