Aceman さんの感想・評価
2.4
物語 : 1.0
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 1.0
状態:今観てる
ルパン三世のTVシリーズでは最低
今回の舞台はフランス。盗みにIT技術を駆使する新たなルパンだ。
一言にすれば今作のルパンは「ダサい」
過去最低レベルのシリーズだと言って良いかと思う。
まず前回のルパン三世 4thシリーズと比べてかなりクオリティが落ちた。
OPは2ndシリーズで使用された「ルパン三世"80 」のアレンジで完全オリジナルでは無い。そして何故か次元はショットガンをまるで無邪気な子供のように乱射する。
ルパン三世のOPとしてはかなりイマイチ。
ルパン一家の仲良し表現にも違和感。
あくまでルパンと次元、五右衛門はビジネスなのだ。気色悪い馴れ合いには吐き気がする。
まだ放送は途中だが、ルパン三シリーズ史上最悪なシーンもあった。
ゲストヒロインがチンピラ3人組に絡まれるシーン。
そこで登場したルパンがそのチンピラに対し素手による体術と拳銃を振りかざし、最後にはチンピラに凄みを効かせてチンピラ達を追い払うシーンがあったのだ。
果たしてこれはルパン三世の姿なのか。
このシーンは見るのが苦痛でしかなかった。
だってそうだろう
ルパン三世という男がこれまで相手にしてきた連中は一筋縄ではいかないような奴らばかりだ。
表では世界の富の1/3を支配する謎の富豪でありながら、人間を超越し、驚異的なクローン技術を以て数万年の時を生き、自身が人類の歴史に干渉してきたと豪語する怪人。
精巧な偽札を作り、歴史の様々な事件の引き金となりながら世界の経済、混乱を裏側から牛耳ってきた独立国家。
肩書は航空博物館の館長でありながら、裏では超小型原子爆弾を作り、それを世界中に売り捌こうとする科学者。
世界最強のガンマン、殺し屋まで、
もはや一個人が相手にするにはあまりにも巨大な敵、組織、あるいは国家でさえもルパン三世という男は挑戦し、それに勝ってきたのだ。
そんな男がエンドロールに名前も載らないチンピラにすごんで追い払うとうのはあまりにも滑稽だ。
こんなことで視聴者が「ルパンすごい!」となると思ったのだろうか。
正直、これの制作に携わった人達はルパン三世という作品に対してあまりにもにわか過ぎる。
この5thシリーズに期待をしていただけに非常に残念で仕方ない。