Seven_7G3A さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
良かったけど...。...寂しいね。
「月がきれい」を視聴し、非常に心に響いたので、皆さんのコメント内で見られた同じ系統の作品である本作を見てみました。
鑑賞後の率直な感想
「なんだこの寂しい感じ....。それと、長いMusicVideoを見たような感覚」
物語も丁寧で、作画も良く、作品としては非常に上手くできていると思いますが、エンターテイメント性という意味では、中の上程度でしょうか。
エンターテイメント性といっても、必ずハッピーエンドにならないといけないと言いたい訳ではないし、楽しい雰囲気や派手な演出を求めているわけではありません。しかし、何というのか、挿入歌は物語(主)に対しての挿入歌(副)であるべきで、本作はこの名曲が(主)で、それに感化され触発されてできた物語(副)のような気がしてなりません。(邪推だと思いますが...)
曲を聞かせたいメインの3部目の為に、1・2部があるような気がしてならない。
これは助走がものすごく長いMusicVideoやん!感が非常に強いです。
まぁ、名曲に向かっての物語ですので、約束された感動なんですが。
ちょっと卑怯な演出だと思います。個人的に。
これが私的表現でのこの映像作品での「エンターテイメント性のフツーさ」に繋がっています。
メインは曲やん!音楽やん!と。山崎まさよしの曲:物語=6:4で山崎まさよし勝ってるやん!と突っ込んでしまいそうな感じです。
(歌手やアレンジを変えたら良かったのかなー???)
「月がきれい」の監督の地味なDJ的構成能力の高さを感じた後だけに、本作では新海監督の構成能力の「平均点さ」を見させてもらった感じです。
新海監督はこの後に「君の名は」で大ヒットするが、才能ある監督でもすべての作品のクオリティーを上げるのは本当に困難な仕事なのだなーと、実感させていただきました。まぁ、宮崎駿が異常なんですよ。
この作品のあだ名は「【作って】山崎まさよしPV【みました】」です。