木村天祐 さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
エロゲギャルゲブーム期の金字塔、そしてエロゲアニメ化の先駆的存在
2001~2年超えた当たりから始まるエロゲギャルゲブームの成功作まさかのアニメ化。そして、エロゲアニメ化作品における恐らく初めての成功作品です。
まず特筆すべきは作画。当時の深夜アニメの作画レベルははっきり言ってゴミでした。さらに当時エロゲやオタクは指を刺されて白い目で見られる時代、当然作画も期待できないはずなんですが、思いのほか良かったんです。ちょっと今見ても信じられないですね。この凄さは当時を知らない人にはわからないかもしれません。
次に声優。今では有名になってる声優さんを起用してます。また、エロゲアニメ化にあたって声優を変えるなんてやったのも恐らくダカーポが初めてです。これは単純に客寄せのマーケティングなのか、当時白い目で見られる時代だったから別名義で出てる声優を表に出したくなかったのかはちょっとわからないです。悪しき歴史を生み出しました。
あと、ストーリーです。多数ヒロインの形式の原作に沿いつつも、話をまとめた。話の破綻が少なかったんです。いやはっきり言ってこれは奇跡。皆さんもよく知ってると思いますが、エロゲアニメはストーリーが糞になりやすいんです。どこかで破綻するし、グダるし、いらない設定付け加えるし、終わり方酷いし、絶対に糞になるんです。それが少なかった。
音楽もエロゲとは思えない切ない感じの青春ソングしてましたね。
まあ、今のクオリティに慣れた人にはわからない事だらけかもしれません。
漫画やアニメの話しただけでオタクのレッテルはられてバカにされる時代があったんです。それでも世に出して、多くの人に認知されようとした作品がこの時非常に増えたんです(深夜アニメ)。そんな頃の良作品です。