「ウマ娘 プリティーダービー(TVアニメ動画)」

総合得点
83.2
感想・評価
813
棚に入れた
2804
ランキング
333
★★★★☆ 3.8 (813)
物語
3.8
作画
3.8
声優
3.8
音楽
3.8
キャラ
3.9

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ネタバレ

剣道部 さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0
物語 : 4.0 作画 : 4.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態:観終わった

熱い! 可愛い! 面白い!

[文量→中盛り・内容→余談が本論系]

【総括】
競走馬の擬人(アイドル)化アニメ。作風的には「競女」に近いけど、(良くも悪くも)あそこまでおバカでもないし、暑苦しさもない。その分バランスが良いので、わりと普通の日常系、あるいは部活モノみたいな感じで楽しめると思う。

ちなみに私は、「競馬はやらないけど、ダビスタはハマったから、競走馬の名前だけはなとなく知っている」という、超にわか。

競馬ファンでも、競馬素人でも、異なった楽しみ方ができるアニメだと思います。

競馬の知識は無くても問題ないけど、あったらより楽しめるのでしょう。ただ、(私はこれで失敗しているんだけど)もし競馬の知識がないなら、変にネットで情報を仕入れず、そのまま観て欲しいかな。んで、全話観た後に、ネットで補完し、楽しめていたら2周目に突入するとか。

本作、結構事実にに忠実に作られ、競走馬の設定なんかも丁寧に擬人化されているため、詳しく調べすぎちゃうと、ネタバレに繋がる時があるので。

まずは純粋にアニメを楽しみ、興味が出たら、競馬そのものも少し楽しんでほしいと思います(お金かけるかは別にして)。

《以下ネタバレ》

【視聴終了(レビュー)】
{netabare}
色んな擬人化アニメはあるけれど、競走馬の擬人化、しかもアイドルまでやらせるとは(笑) 詰め込み過ぎてダメになりそうな感じですが、不思議とバランスとれてましたね。

何気に、性格や設定、容姿なんか丁寧に擬人化しているし、リアルな競馬のアルアルをぶちこんでいるんだろうけど、あまり競馬には詳しくないので、そこまでよく分かりませんでした(分かっていれば更に楽しめたかも)。

が、別に特に問題ないです。普通に「おバカアニメ」「日常アニメ」「成長モノ」として楽しめました。

これ多分、倫理観や人権的な事は考えちゃいけないんでしょうね(笑)

ウマ娘という、少数民族? 突然変異体? が普通に存在する世界であり、ウマ娘達にとっては走ることが至上の喜びで。別に彼女たちを賭けの対象にするのは悪いことでもなく(むしろ名誉である。ていうか、お金は賭けていない設定なのかな?)。

そんな社会的な概念を踏まえて観なければダメです。

最終回、良い最終回でしたね。最近観たアニメでは一番綺麗にまとまってたかも。それまで(レース結果など)色々と事実に忠実だった本作で、最後の最後に、正に「ドリーム」を魅せる演出が素晴らしいです(ちゃんと2期に伏線残したし)。ギリギリまで、評価迷ってたけど、最終回で☆4にしようと思いました。

さて、本作の一番の問題点は、「尺が足りない」ことですかね。本作ではスペシャルウィークとサイレンススズカをメインにストーリーを進めていましたが、トウカイテイオーとかナリタブライアン、オグリキャップとかはかなりのエピソードがあるし、ハルウララとかも面白そう。何より、ディープインパクトをまだ封印しているし(2期の主人公かな?)。

主役を張れるだけのバックグラウンドをもった競走馬は山ほどいるのに、そのほとんどをモブ扱いという贅沢。本作はとりあえず、スズカとスペの物語として完結していたので、もし2期があったら、(まあディープが主人公でしょうが)2~3話ごとに主人公を変える短編集みたいなアニメにしてほしいな♪

ちなみに、、、なんかこのアニメ、お金のにおいがします(笑) ゲーム化は前提として、ウイニングライブはそのまま声優さんのライブになるんだろうし、「競馬」という特性上、パチンコなどのギャンブルにスッと移行できそうですw まあ、私はアニメさえ面白ければ、あとはどうでも良いんですけどね♪
{/netabare}

【余談~サイレンススズカのファンになった♪~】
{netabare}
今回、色んな馬の、色んなエピソードを読んでみて、やっぱり、サイレンススズカが一番泣けました(以下は競馬を知らない人向けです)。

能力は高いと言われながらも、若いときは大きな成果を残せず、5歳馬になってから、ようやく真の実力を発揮した、遅咲きの才能。

日本最高の騎手、武豊は、「依頼が来るのを待つのが騎手」という自らのスタイルを捨て、騎乗を熱望。後に、主騎手となった。

覚醒した後は、他を圧倒する走り。それはタイムだけではなく、「スタートから短距離走のように圧倒的に逃げ、ラストの直線で更にひと伸びする」という「逃げて差す」と言われる、これまでの競走馬にはあり得ないスタイルによって、競馬ファンを虜にした。

そして迎えた、天皇賞(秋)。馬主、調教師、騎手、全員が「これまでで最高の状況」と判断していた。天皇賞(秋)は最も得意な距離であり、圧勝が予想されていた。そして、その後のジャパンカップ、アメリカ遠征と、全ての競馬ファンが夢を膨らませていた。

しかし、10馬身差をつけた、第3コーナー。悲劇は起きてしまった、、、。左前脚の手根骨粉砕骨折。それは、競走馬にとって、「死」と同義だった(レース後に、スズカは安楽死となった)。

粉砕骨折の詳しい原因はわかっておらず、武は「原因は分からないのではなく、ない」とレース後マスコミに対してコメントした。レース後の武の落胆ぶりは相当なもので、泣きながらワインをあおり泥酔し、その姿を目撃していた複数の一般人がいた。武自身も後に「泥酔したの、あんときが生まれて初めて」と振り返っており、同レースに出ていた福永祐一も「あんな落ち込んだ豊さんを今まで見たことがなかった」と証言している。

サイレンススズカの死後、(スズカに負けた、ライバルだった)エルコンドルパサーやグラスワンダーの活躍によりサイレンススズカの評価はさらに上がることになった。

特にエルコンドルパサーは、(世界一のレースともされる)フランスの凱旋門賞で、1位と半馬身差の2位となり、「もしもスズカが生きていれば」と、多くの競馬ファンが涙した。

その鮮烈な印象は競馬ファンにとって忘れられるものではなく、2012年に行われた優駿実施のアンケート「距離別最強馬はこの馬だ!」の芝2,000m部門では、2位に圧倒的な差を付けて1位となった。数ある距離別部門の中で、当該距離でのGI勝利がない競走馬の1位は本馬が唯一であった。

武豊は、(これは、色々な意見があるかもしれないが)おそらく日本競馬史上最強の競走馬であるディープインパクトに乗った後にも「理想のサラブレッド」としてスズカの名前を挙げている。また、「もし豊さんの身体がもう一つあり、武豊&ディープインパクトと対戦できるとしたら、これまで数多く乗ってきた優駿の中で、打倒ディープとしてどの騎乗馬を選びますか?」という質問に対しても、武はサイレンススズカを選択した。

武はサイレンススズカに対して「本当にこんな馬がいるんだ」という馬に初めて出会ったとインタビューで語っている。「この馬ならG1馬相手にものすごい勝ち方ができると思っていたのに、その夢が一瞬にして消えてしまった」と答えている。また、「あんなことになっていなかったらなぁ、って今でも不意に思い出すときがあります。天皇賞は間違いなく勝っていただろうとか、その後のジャパンカップとか、ブリーダーズカップにも行っていたかとか。もし(スズカが)いたら、きっと凄い仔を出していただろうな、って」と述べている。


、、、泣ける(T_T)

私は特に好きな競走馬とかいなかった(強いて言えばディープインパクトな)のですが、こんなエピソードを聞かされたら、そりゃあサイレンススズカのことが好きになってしまいますよね。

そういう意味では、本作の影の主役はサイレンススズカだったと思うし、(実際には安楽死となった)スズカが復活する後半の展開は、競馬ファンにとっては救いの物語になったかもしれませんね。

ちょいと競馬に、興味が出てきました(ギャンブルというより、物語として)。
{/netabare}

【各話感想(自分用メモ)】
{netabare}
1話目
有名馬の名前、そのまんまなんだね。馬娘の人権は、、、とか考えてもしょうがないんだろうね。むしろ、喜びなのかな? ウイニングライブ(笑) これは1本とられたなw ハルウララとか、グラスワンダーくらいなら分かるな。テイエムオペラオーに、ナリタブライアン、ヒシアマゾン、、、なんか、またダビスタやりたくなってきたな(笑) いつ、ディープは出てくるのかな?

2話目
これ、競馬ネタがちゃんと分かれば、もっと面白いんだろうな。

3話目
負けるかと思ったら、アッサリ勝ったな。いつ、落とし穴あるかな? 連打でスイカ割り、、、高橋名人じゃねぇか(笑) 弥生賞で勝つ→皐月賞1番人気→セイウンスカイ、キングヘイローに負けて3着、って、事実そのまんまなんだね。んで、事実通りなら、次の日本ダービーで圧勝するわけか。

4話目
馬体重オーバーは良くないわな(笑) 人参って、痩せそうだけどな、食物繊維だし(笑) 日常系の方が良い感じ。

5話目
ダービーだね。このアニメ、レースそのものは大して面白くないんだよね。そこが、競女との一番の違いかな?

6話目
日常系だね。最早、誰が強いのか分からんな。

7話目
やっぱり、きたね。骨折。しかし、史実と違うのは、ここからかな? スズカの復活があれば、競馬ファンにはたまらない。

8話目
う~ん、個人的にはもはや、サイレンススズカのファンになっているからな~。

9話目
いや、普通に、下りの直角カーブとか、トレーナー失格でしょ。

10話目
人参ハンバーグのビジュアル(笑)

11話目
ブロワイエ。モンジューとかいう凱旋門賞馬がモデルになったオリジナルキャラなんだね。

12話目
なんかわりとアッサリ勝ったな。

13話目
エクストララウンド。ゴールドシップが一番古株なんだね。夢の対決って感じ。もし、こんな風に競走馬が一緒に走れたら、、、夢がありますね。色々と史実に忠実だった本作で、最後の最後にオリジナル満載。良い最終回だ。最後に出てきたの、ディープかな?
{/netabare}

投稿 : 2018/06/19
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サンキュー:

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