ねこまっしろ さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
僅かな音も聞き逃したくないほど繊細で美しい作品(*´∀`*)
なかなか時間がとれず見にいきたくても行けませんでしたが、今日ようやく見にいくことが出来ました!
リズと青い鳥の告知PVを見て、前作よりガラッと変更され、柔らかな色合いと作画に最初違和感を感じましたが、キャラ画に関しては明らかに変わっているはずなのにそのキャラのイメージが全くブレない所に驚くほど親近感を覚えました(^^)
作画も、実際劇場で見ると今作品に対していい味付けをしているなぁ〜って感じました! キャラ画では特にみぞれちゃんは、目がクリクリしていて可愛らしい前作とは違い、大人っぽい雰囲気漂うキャラ画で前作とのイメージが変わっていました。 もしかしたら {netabare}青い鳥となって自由に広い空を羽ばたいていくような…、言い換えれば彼女自身が自らの力で大人の階段を一歩上がっていくような…、そういう表れかもしれないと思いました。 ・・・・私的なイメージですが(^^;){/netabare}
物語も前作とは打って変わり、みぞれちゃんと希美ちゃんの人間関係を中心とした純粋でほろ苦い青春ものと並行して、タイトルである「リズと青い鳥」という題名の作中にある童話をみぞれちゃんが読む場面でストーリーとなって交互に進んでいく90分でした。
作中の、童話の世界での「リズと青い鳥」では、{netabare}1人の少女リズと、少女にも化けられる青い鳥がそれぞれみぞれちゃんと、希美ちゃんの過去の出来事を例えたようなシナリオでした。 {/netabare}
注目する点は、なんといっても優しく繊細な音! メインヒロイン2人のフルートやオーボエの音色やその他楽器の音色は勿論のこと、癒しを与えてくれるBGMやそれ以外の日常的に聞いているちょっとした音にも耳を澄まして聞いていたいほどで、微細な変化をつけることでその人物の性格を表現出来る所に感動しました(*^o^*) 特に序盤の{netabare}希美ちゃんの足音だけでみぞれちゃんが反応するシーンは京アニの音に対する強い拘りが感じられました(^^)
それと、同じく序盤の、希美ちゃんとみぞれちゃん2人きりの部室で音出しする場面では、フルートとオーボエの音色を聴いただけで自然と目がうるっときちゃいました(´∀`){/netabare}
合唱コンクールに関しても、自由曲がタイトルと同じ「リズと青い鳥」で{netabare}童話の中の1人の少女と青髪の少女を表す曲は聴いてて安らぎを与え、とても落ち着きます(*´∀`*)ノ
その中でも第3章にオーボエとフルートのソロパートを入れたのも、作品を意識して曲作りしている感があり、2人のためだけの曲のようにも感じ取れました!{/netabare}
そして、1番感動したのは、{netabare}なんといってもみぞれちゃんのオーボエソロ!
終盤の第3章を通しで見せたみぞれちゃんの伸びやかでどこまでも自由に羽ばたく青い鳥のように、オーボエの音色を響かせたソロパートは、鳥肌が立ち涙が溢れて止まりませんでした( ;∀;) カンドーシタ
今まで青い鳥は希美ちゃんだと思っていましたが、本当に羽ばたくべきなのはみぞれちゃんなのだと感じた瞬間でした(*´∇`*)
{/netabare}
今作もまた、予想を上回る完成度で嬉しかったです(≧∇≦) 無音に近い劇場だからこそ、感じられる音と爽やかな作画による癒しを沢山頂きました( ´ ▽ ` )
強いて言うなら、90分があっという間に感じたことで、もっともっと2人の物語を見ていたかったです。
それでも、長いようで短かった90分間はその内容の全てを理解出来ない奥深さを味わえる魅力溢れる作品でした! 何回でも見返して全てを理解したくなります(^∇^)
まだ続報のない2年生になった久美子達が中心の次回作も今からとっても楽しみで、待ち遠しいです!
素晴らしい作品を作ってくださった京アニには感謝の言葉しかありません! 本当にありがとうございました(*^^*)