でこぽん さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
誰かを守るということは・・・
とても良い作品でした。
この物語は、命の尊さを根底に置きつつ、人を守ることの大切さ、大変さを、しっかりと説明しています。
そして、この世ともう一つの世界(ナユグ)とを描いたファンタジー要素も描いています。
あらすじ:
新ヨゴ王国の第二皇子チャグムは、精霊の卵を宿したため帝の命令を受けた刺客から命を狙われます。
短槍使いの女性バルサがチャグムを守り、やがて精霊の卵が孵化するまでの
出来事を描いています。
この物語の主人公は、バルサです。
バルサはどんなことがあろうとも刺客の命を奪うことはありません。
「人の命を助けるために誰かの命を奪ったのでは意味が無い」
それがバルサの信念です。
しかし、その信念を貫くには、大変な努力と覚悟が必要です。
バルサ自身も、幼い頃に命を狙われた経験があり、父親の親友から守られていました。バルサは、壮絶な過去を背負って生きています。
バルサもチャグムも、理不尽な世の中のために想像を絶する苦労をします。しかし、二人とも決して希望を捨てません。わずかな望みがあれば、必死にあがきます。
だから、このアニメを見ると、前向きになれます。
原作は、上橋菜穂子さんです。
上橋さんの「守り人シリーズ」は、精霊の守り人をはじめとして10巻ほどあり、それは一つの壮大な物語としてつながっています。
精霊の守り人は、その壮大な物語の最初の部分です。
このアニメを見て好感を持たれた方は、上橋さんの「守り人シリーズ」を読まれることをお勧めします。
上橋さんの小説は非常に読みやすく、人の心の悲しみや状況を丁寧に説明されています。