ようす さんの感想・評価

4.1
物語 : 4.0 作画 : 4.5 声優 : 4.0 音楽 : 4.0 キャラ : 4.0 状態：観終わった

選んだ道に後悔を抱く日がきても、己の道を信じる強さを。

テレビのFate/stay nightシリーズとしては
２作目に位置付けられている本作品。

１作目「Fate/stay night」は原作において
“セイバールート”と呼ばれる話が軸となっており、

今回の「Fate/stay night〔Unlimited Blade Works〕」は
原作において“凜ルート”と呼ばれる話が軸となっています。

私はこれまで
「Fate/stay night」
　　　↓
劇場版「Fate/stay night UNLIMITED BLADE WORKS」
　　　↓
「Fate/Zero」
　　　↓
「Fate/stay night〔Unlimited Blade Works〕」(本作品)
の順番で見てきました。

しかし、
本作品から見ても問題はなさそうです。
(設定についていくのが大変かもしれませんが＾＾；)

まあ、隠された伏線に気付いたり、
セイバールートとの比較が楽しめるという点では、

TVシリーズの「Fate/stay night」や「Fate/Zero」を
見てから視聴するのもいいと思います。

劇場版の「Fate/stay night〔Unlimited Blade Works〕」に関しては、
本作品と似た話である上に、
短時間でまとめて超高速展開となっているため、

時間に余裕がある方にのみお勧めします。
私は本作品を見るなら見なくてもよかったな、と思っています。笑

前置きが長くなってしまいました。

全２５話です。
分割２クールですが、まとめてレビューします。


● ストーリー
衛宮士郎(えみや　しろう)のもとに突然現れた
女騎士・セイバー。

彼女は、士郎を魔術師(マスター)として契約し、
“サーヴァント”として聖杯戦争に参加することを望んだ。

７人のマスターが争う聖杯戦争に勝てば、
どんな願いでも叶えると言われる“聖杯(せいはい)”を
手にすることができるという。

士郎は、他のマスターが一般人を巻き込むことが許せず、
聖杯戦争に参加することを決意する。

士郎と同級生の遠坂凜(とおさか　りん)も同じくマスターに選ばれ、
アーチャーをサーヴァントとして聖杯戦争に参加していた。


序盤はセイバールートとよく似ているなあと思いました。
というか、展開は全く同じ。

ただ、中心となるヒロインが凜であることが、
大きな違い。

セイバールートと比べ、
凜とアーチャーの活躍がとても多いです♪

また、徐々にセイバールートと凜ルートでは
同じキャラでも立ち位置や選んだ道が違ってきたりと、

同じスタートだったはずなのに、
最後にはストーリーも結末も全く違ったものになっているから面白い♪

ヒロインやキャラの動かし方が変わると、
こうも別の物語ができるのかと感心しました(*´ω｀)


また、作画が「Fate/stay night」と比べると格段に美しい！

「stay night」はこの作品から見るのがおススメという人もいますが、
それには作画がきれいだから、という理由もありそうです。


しかし、肝心のストーリーはさほど印象に残らず…。
相変わらずよくできたストーリーだとは思うのですが。

メインである魔術師同士の対決や、サーヴァント同士の対決が
私の中ではそれほど盛り上がらなかったからかな。

いまひとつ、引き込まれませんでした。

ストーリーにのみ関して言えば、
「Fate/Zero」のほうが断然楽しめました。


● キャラクター
キャラに関して言えば、
この作品がシリーズの中で一番楽しめた気がします＾＾

というか、凜ルートの凜が可愛すぎて…！

照れながらも素直に喜ばないツンデレもよし、
士郎を振り回す魔性っぷりもよし！

さらに、凜に振り回される士郎がまた可愛くてですね…(*´Д`)ﾊｧﾊｧ

士郎が凜を女の子として意識して
顔を赤くするのも可愛いし、

言う時には言う！
ドストレートに気持ちを伝えて、ドキドキさせる男前なところもまたよし♪

セイバーと士郎もお似合いだと思っていましたが、
なんせ二人とも真面目だから、堅かったのよね。笑

堅物で真面目な士郎には、
凜のような、彼を振り回す女の子の方が合っているかもしれない♪

個人的には凜ルートの士郎の方が、
表情も中身もやわらかく感じられて、好きでした＾＾


そして、アーチャー。

凜のサーヴァントという立ち位置もあり、
今回は大活躍です。

劇場版を見ていたので彼の正体は知っていましたが、
今回はより深く掘り下げられていましたね。

気持ちはわかるけれど、
この人もまた真面目で堅いのよね…。笑


● 音楽
【 前半OP「ideal white」/ 綾野ましろ 】
【 後半OP「Brave Shine」/ Aimer 】

私は前半OP「ideal white」の方が好きです♪

サビに進むにつれて盛り上がる曲調も、
サビの盛り上がりも、大好きです♪

後半OP「Brave Shine」もかっこいいですが、
こちらはテンポゆったりめですね。

しかし、アニメーションはよく動いていてスピード感があり、
こんな合わせ方もかっこよくてありだなあと思いました。


【 前半ED「believe」/ Kalafina 】
【 後半ED「ring your bell」/ Kalafina 】

EDは安定のKalafina。

２曲とも素晴らしい♪

Kalafinaの曲＆歌声は、
なぜこうもFateの世界観とマッチするのか…(*´ω｀)


● まとめ
作画のよさ、
ストーリーのじっくりさ、
キャラの立たせ方など、
見どころはたくさんあると思います。

今回、セイバーに関しては全く掘り下げられていないので、
気になる方はぜひ「Fate/stay night」も見てください♪

さて、これで残すは“桜ルート”のみかな？
次はどんな展開が待っているのか、楽しみです＾＾