runa21 さんの感想・評価
4.1
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
気が付いたら一番楽しみにしている
流浪の剣士テオと
天才魔魔法師のシルーカが出会ってから
どどどどど~~~
っと何もかもが上手くいき、
何も持たない流浪の剣士だったのに、
気が付いたら君主になっているし・・・
彼の人望に人が集まってくるし・・・
びっくりするくらい
上手くいきすぎじゃねぇ??
ご都合主義アニメなのか??
原作を知らない私から見ても、
きっと、原作をかなりカットしながら
話を進めているんだろうな~とは
見ていて感じました。
原作ファンにはきっと
納得できない出来なんだろうな~
私は原作読んでないし、
まぁ、いっか。
と思いながら見続けていたのですが、
ただ、中盤以降の
ヴィラール様のくだりあたりから、
雲行きが怪しくなってきて
そりゃ、もう、突然
何だこれ、おもしれーじゃねーか!!
ってなりました。
前半と後半は、全くの別物です。
前半はどちらかと言えばシルーカの
頭の良さが目立っていたのですが、
後半になればなるほど、
君主たちに重きが置かれるようになってきます。
どのようにしたら民を守ることが出来るのか。
戦いに行くのに、彼らの力は必要だけど、
戦ってもらうということは、
死んでしまうかもしれないことで、
民を危険には晒したくはない、でも、力がほしい・・・。
良い君主ほど、そんな葛藤に悩まされながらも、
突き進んでいく様子がとてもよかった。
中には、いろいろと突き抜けていて
そこが愛されている君主なんかもいましたね~。
あの君主、私も結構好きだな~
君主というのは、
頭を動かすのではなく、民をいかに動かすことが出来るのか、
民を動かすために、今までどれほどの事をしてきたのか。
そういったことが重要なんですね~。
徳を失った君主ほど
結構あっけなく、民に足元をすくわれちゃうんですよね。
前半のテオの快進撃を知った他の君主たちは
シルーカの手腕を恐れていたのですが、
きっとシルーカは、君主であるテオほど
人を動かすことはできないんでしょう。
頭脳を働かせるのは、魔法師シルーカ
民を動かせるのは、君主テオ
この二人の力が重なったからこその
前半の怒涛の展開だったのかもしれません。
ただし、いまだに前半は
スピードが速すぎだとは思っていますが・・・。
そして終盤に差し掛かり、
いよいよ他の君主たちも
本領を発揮し始めます。
女傑エドキアの演説はすごかった。
今までの映像から、
奔放に生きてきた、我儘お嬢様のイメージだったのですが、
やっぱり「女傑」と言われるほどの人だったんだな~
と感じました・・・。
あれほどの事を言われて、
奮い立たない人はいないでしょう。
ついでに、敵陣の士気をそぎ落とす枠割もあります。
あんなのが敵陣に現れたら、
敵将じゃなくても
「なんじゃありゃ!!」ってなりますよね。
そしてついに
平和主義で戦うことを厭うていたアレクシスが、
突然剣を持ち、「○○を討つ!!」と
行動を始めます。
そんな彼の姿に
みんなびっくりするんですよ!!
だって彼は戦うことが嫌いで、とにかく優しすぎる。
盟主の息子だったから盟主になっただけであって、
その地位を常に誰かに譲りたがっていたし、
とにかくビビりだし、弱そうだし・・・。
盟主でありながらも
戦いから一歩常に引いていた彼が、
ついに剣を取り、一人で動き出したんです。
でも、そんな彼の姿を見て、
「我も駆け付けるぞ!!」って
たくさんの兵が彼の後ろについていくんですよ!!
それはもう、すごい数の兵が集まります。
やさしいことが
今までは、マイナスだったかもしれないけど、
やさしいことで、彼の元には
駆けつけてくれる人がいるんでしょうね~。
んもう、そんな君主たちの、かっこいいのなんのって!!
あと、この物語のもう一つの見どころは
やっぱり、君主と魔法師の絆でしょうかね~。
ヴィラールとマルグリットのくだりは言わずもがな、
彼らの忠誠心と献身と、時に愛情は
この物語の見どころの一つかな。
さてさて、
アレクシスが立ち上がったことで、
おそらくこの物語は最後のくだりに入ったと思われます。
どうなるのか、今一番楽しみです。