Dkn さんの感想・評価
4.3
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
京アニが贈る『突き抜けるような青春の煌きを感じて下さい!』
ブランドの売りに違わぬもので、
“女の子”の可愛いが詰まったようなガーリーで嫌味のない
京都アニメーションらしい作品なのだなと思います。
男女で好きになる部分は別でも、
男女ともに魅力的に感じるでしょうね。
作画も演出も丁寧で、
正直褒めるなんて上から目線が恥ずかしくなるぐらい
内容の好き嫌い以外は否定しようのない
TVアニメとして非の打ち所のないアニメじゃないかと。
そんな、響け! ユーフォニアムを見ている間
変なスイッチをONしまくっていました。
(くどい昔話↓)
{netabare}
大昔、音楽の習い事?をしていた時期があって、練習するうちに褒められたり選抜されたりして少しずつ面白くなり、途中まではかなり楽しんでいたかな。何となく出来ていた自分に比べ、押し並べてレベルの高かった環境には更に上の人達がゴロゴロ居て、出来ない人も居て。今でも最悪だなと思うのが、やり始めて間もない時に選ばれず泣いていた子へそこまで熱の無かった自分が「変わってあげようか?」と言ったこと。他意は無くてホントにどっちでも良かったのでしょうね。泣いていたその子が涙を止め、「大丈夫」と言ったその日からそれまで以上に真剣に打ち込み始めました。私は数年後にその話を聞き平謝りします。厳格な、業界的にも有名な先生がいる空間には更に上を目指す先輩方も多く、血反吐を吐いて練習しながら毎回誰かが泣いていたし、嬉し涙より悔し涙が多く流れていました。海外公演も視野に入れたものだったので、海外選抜に入れる最上位の人達が己自身を律しながら下を育てる環境。真剣に打ち込む人間との温度差があるように感じていたし、自分の心のなかの口癖はいつも、「やれるわけない」でしたね。意識が変わるのは些細なキッカケだったと思います。
暗いな(笑)もうちょっとなので、すみませんww
上を目指している人とは違う。
元々やりたかった訳じゃなかった。
そんなに真剣じゃなかったのだろう。
楽しくやりたかっただけなのに。
凄い先輩ばかりだったから。
全部が言い訳なのでしょう。
ステージに立って
歓声に包まれる感動は後になって思い出します。
ある先輩が嗚咽を漏らしながら言いました。
「みんなで公演を成功させた時に わたしだけ泣けなかった。その時自分だけが頑張ってないみたいで みんなを見て悔しくて泣いた。もうあんな思いをしたくないから頑張るの」
{/netabare}
団体競技特有の、集団だからこそ浮き出てくる問題は全体の意識の高低があればあるほど足を引っ張り合うような状況になります。逆に意識を高く持っていると無くなってくるものです。個人個人の熱量の違い、フラストレーションを溜めてからの爆発よりも胸が苦しくなるような現実を多く描くなど、本作も物語の構成としてもっと見所やカタルシスを持たせても良いじゃないかと思いますが、なんらかの団体競技の経験者なら、舞台にたつのなんて一瞬で、怒られて貶されて血がにじむまで練習して、人間同士の衝突があり競争に勝った者だけがいられる場所だと知っていると思います。
一括りに“青春の煌き”や、“突き抜けるような爽やかさ”なんて子供達がやる競技や舞台での発表会に銘打つ事がありますが、若い頃はこの手のフレーズが大嫌いで、こんな言葉を簡単に言える人は外側からしかその世界を見たことがないのだと…他人の“本気”に嫉妬するあの涙を見たことがないから言える台詞なのだと嫌悪していたと思うのです。
そんな私も今では簡単に“青☆春”って使えます。
おっさん七不思議のひとつです。
京都アニメーションが贈る、
『突き抜けるような青春の煌きを感じて下さい!』
言えています(笑)
【ネタバレ感想】
{netabare}
先輩!!久美子ちゃんのしゃべり方が好きです!
加藤ちゃんの恋心入っちゃった時、
かわいい!かわいい!
香織さんの泣きボクロにイチコロだぜ!
ワンピくるり!で後ろ歩きするのが可愛すぎてビックリした
俺が!俺達が! ユーフォニ・アムさんだ!!
大したこと言ってねえ!Σ(・∀・;)
{/netabare}
「響け! ユーフォニアム2」「リズと青い鳥」に、いつか
つづく