退会済のユーザー さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.5
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 2.0
状態:観終わった
タイトルに『LOST』を付けた時点で、掴みもロスト(喪失)?
歌の力で超常(自然)現象を起こす二人の歌い手と、それを取り巻く運命の物語(ファンタジー)。
歌唱力に定評(人気)のある「鈴木このみ」さんや「田村ゆかり」さんの起用もあり話題性があったのですが・・・評価が見事「変に高評価」と「普通に酷評」に分かれました。申し訳ありませんが私は(全体評価として)後者のほうになります。
もう皆さん語り処を書かれておられるので、今さら私などがコメントすべきことも無いのですが、しいて印象を言えば、
・タイトルの「LOST SONG」。シンプルだけど8、90年代の歌謡曲みたいで今時の作品タイトルとしてはどうかと・・・この時点で古臭いと印象されがちか?
・児童向けアニメの雰囲気ながら、ハード目なストーリー(たまに流血あり)に違和感が・・・面白い試みと思って制作したのでしょうが、見事にハズした感じがします。
・悪役(敵役)の露骨すぎる「チープ」感にドン引き・・・特に三下級あたり。
・色んな劇中歌がありましたが、あまり印象が残らない演出の数々・・・なのに、やたらアルバムやらイベントCMをやたらアピールするところが・・・なんか嫌な感じ。
キャラクターにおいては、
・表情が固いような・・・もうちょっと豊かにならなかったのかな?
・衣装デザインに蛇足要素が多いと思う・・・Dr.ヴァイゼンのクロワッサン杖って面白い?面白い?etc…
・TPOが面倒だったのでしょう。将軍クラスでもないのに前線で戦う兵士として「マント」を羽織るのは命取りだと思うぞ、ヘンリー。(引きずりまわされたら命取り)etc…
・(一部の?)視聴者の悪意を一身にうけた少年・アル・・・平民なのに髪型が貴族っぽくって違和感あり(「異世界だから」と言ってしまえば、それまでですけど)。丸眼鏡のゲージって意味あったの?子供特有の科学的論理を鼻高々に高説するのが『苛!』。中の人(久野美咲さん)の声質がさらに苛々感を増長。(同時期の「ひそまそ」では、そのヘッポコ声質が見事マッチングしてましたが)なのに時たま危機脱出に大活躍するのに納得いかず。(笑)
ストーリーにおいては、
・ドロップアウトしようか思案中、7話まで見ているとエンディングでパターンレスで気合の入った予告が入り、気になって結局最後まで完走してしまった・・・う~~ん計算された仕込みだったのかな?(笑)
{netabare}
・8話で幾千幾億年とも思える文明の発展と衰退を繰り返すサイクル世界で
深い絶望の為に不老不死(?)となったフィーニスが様々な世界に現れるのですが・・・同じ人間が現れる事に納得いかず。{/netabare}
もうキリがないほどツッコミが多く、ちゃんと設定してるようでも「詰め」がユルユルしすぎてるのが残念です。作画においても変に良かったり、悪かったりして・・・痒い所に手が届かない思いで見てました。(笑)
総じて無理して背伸びしたような感じで、
「二流」スペックなのに、無理して「一流」を目指したら、見事な「三流」作品になった印象。(個人の見解です)
やはりレジェンド級の『可変戦闘機が出てくるスペーススペタクルシリーズ』には足元にも及ばなかったようです。