saicacoola さんの感想・評価
2.8
物語 : 2.0
作画 : 2.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 2.0
状態:今観てる
「ヲタクの恋」ではなく「美化された恋」である
見た目や表面上の綺麗さだけが重視され、そこに嘘を感じる。
そのための違和感は初めは気が付かない程度のものだが回を重ねるごとに無視できなくなる。
飾らない素朴な恋心が描かれても良いと思う。
ヲタクが恋をするという舞台設定に目新しさを感じるが着地はドラマや映画でよく見かけるメッキのような恋である。
ヲタクであることに互いの理解があるにもかかわらず、それでもなお恋を演じなければならないのだろうか。
私は相手に対する配慮や優しさが不要と言いたいのではない。
型にはめた言葉や仕草の代わりに、自由で生きた表現の自分を見せればよいと思うのだ。
そのような表現の中に相手を探していければよいのである。
嘘であるよりかは不恰好である方がよい
正確には嘘であれば恋ではなく恋とされているものであり、反対に不恰好であってもお互いに自分であるのであれば恋でありえる。
ヲタクが恋をするならばきっと不恰好なものであるかもしれない。
しかし、もしその恋心が相手に伝わるのであれば、その不恰好の中に優しさや愛することに対する決意が現れているのであり十分なことである。
わざわざヲタクに目を向けておきながら恋愛のステレオタイプに添うように落ち着かせることは工夫がないといえる。