退会済のユーザー さんの感想・評価
3.5
物語 : 2.0
作画 : 4.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
不安のなかで
一期ではコメディだったものが、がらっとシリアスな方向へ。
このアニメで奇妙だな、と思うのは、
シリアスなシーンになると登場人物が癒着して、
全員が同じ思考回路を持っているような会話になってしまう、
つまり作者の自問自答がキャラクターの会話になってしまう
その点に物語としての疑問をいだきました。
対人関係における不安や疑念の問題が、
不安や疑念のまま残っている。
何か言っているつもりだけれど、
結局は、「どうすればいいかわからない」というただ一つのことを言っている。
そういう何もかも不明だという感覚に共感する若者が多く、
評価されているのだと思いますが、
主旨から行けばこの作品は失敗で、出直すべきだと思います。
作者自身は自分は八幡とは違うと思っているかもしれませんが、
普通に行けば面白いコメディ作品でありえたものを、
自分の切実な方へ引きつけていって、そして台無しにしてしまう、
そういう破滅的なところが、良く似ているんじゃないかと思います。