シン☆ジ さんの感想・評価
4.8
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
さすが京アニ大賞作品。魂を揺さぶってくれました。(2020年追記)
~初見にて~
原作は読んでいませんが、京都アニメーション大賞を唯一受賞した(2018年時点)ラノベ作品のアニメ化。
京アニの本気度が伺えます。
「ヴァイオレットエヴァーガーデン」という言葉に現れているように
この作品に言えることは、まず「美しさ」ではないでしょうか。
綺麗で強いけれど、どこか危うくて、救ってあげたくなる主人公、
景色や街並みや登場人物、
背景に流れる音楽、
ストーリーの展開、
そのどれもが美しくて、心に響くというか、
なんかこう、魂すら揺さぶられるような感覚を覚えました。
設定やエピソードの中には、個人的に違和感を感じた部分もあるけれど、
そんなものはどうでもよくなる位、人物に惹かれ物語に引き込まれました。
{netabare}
違和感については例えば、
女一人で男一人暮らしの所に寝泊まりするとか、
単独で戦場に行って(たぶん無料で)仕事して生還するとか、
そもそもタイプライターを使う時代に自分の意志通り動かせる義手があるという点など。。
まあそこは架空世界の物語らしいし原作を読めば解決する可能性もありますが。
{/netabare}
またどこか、CLANNAD Afterを思わせる、胸を締め付けるような演出も、
自分にとっては堪らなかったです。
{netabare}
例えば、10話で前髪を掻き揚げられた時の少女の表情とか、
11話で抱き合った際の肩越しの泣き顔とかは、
汐(うしお)を思い出して目頭が熱くなってしまいました。。
{/netabare}
まあ監督がCLANNADの制作陣だったらしいですから頷けますが。
ちなみに・・・
「けいおん!」などはたしか深夜放送時、スポンサーがポニーキャニオンと京アニという制作側だったかと。
つまりアニメ放送よりその後のコンサート、CD/グッズ販売などで商業をするというスタイルだと思います。
けれど、
このヴァイオレットエヴァーガーデンはNetflixでの世界同時配信など、アニメ自体を主力商品として位置づける力作、自信作なのではないでしょうか。
~2020年追記~
本編の劇場版を観るに当たり、1期をじっくり再視聴。
~映画のネタバレ{netabare}
1話でヴァイオレットが病院で書いた手紙が空に舞うシーン、存在を忘れてました。劇場版で使われてたようですね。なんか大事な手紙がどんどん飛ばされるので違和感があったのは事実ですが空から俯瞰するシーンは物語の導入や締めくくりにとても良いエッセンスだと感じます。
{/netabare}~
やっぱりヴァイオレットが若い。
社長がヴァイオレットちゃんと呼ぶのも無理はないw
大人のヴァイオレットは美しいけど、1期では幼さも残してて可愛い。
チョー可愛い!(もうええがなw)
初見ほど心が揺さぶられることはありませんでしたが、
劇場版を観たからこその感慨があり、嬉しかったり、悲しかったり。
しかし、それにしても・・・
劇場版に引けをとらないクオリティであることに驚きました。
遠近のぼかし方とか、透明感など作画もそうですが、
音楽の使い方、選曲、強弱含めて、劇場版を凌駕すると思える個所もチラホラ。
やはり、かなり力を入れて制作してたんだな、と。。
尊敬と共に無念の想いを禁じえません。
エピソードは、やはりアンの話が・・胸に響きました。
これ、1話だけだったんですね・・よくまあ1話でこれだけの話を。
~{netabare}
アンのcvは諸星すみれさんだったんですね。。とてもしっくりきてました。
このアンの孫が・・・劇場版制作陣も憎いことをしてくれますね。
{/netabare}~
本編の劇場版と、この1期で無限ループに陥りそうです・・