退会済のユーザー さんの感想・評価
3.8
物語 : 3.5
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
曲者あにめ
「あー、面白かった」と思って見終えました。
作画の静止画的な美麗さが特徴的だと思いました。
脚本上で語られるオタク知識は、
結構にわか風味というかありきたりなんですが、
内実は結構くせもので、
EDの「グッドラック・ライラック」なんか、
具体的にこれ、とは言えないけれど、
どこかで聞いたことのある要素がてんこ盛りなんですよね。
そういう「アニメらしさ」を対象化している批評者の目を感じました。
良い意味で、あんまり必死になっていない、という感じがしました。
冷静な目で、オタクって、憎めない人種だよな、って語っているような。
それでいて、アニメが好きな人が作っているんだな、と。
深夜アニメって、見ていて背筋がぞぞっとするような、
恥ずかしい展開、結構あるんですよね。
でもこのアニメではそれがあまり、ありませんでした。
好きだけど、下手くそ、でも、下手だけど案外いいじゃん、
その発想ってまさに親が子供を見る目ですよね、
そういう目をアニメ全編にわたって感じました。
{netabare}
最後の展開は、はっきり言ってはちゃめちゃで、
アニメってやろうと思えば本当に無茶苦茶できるんですよね。
そういうことをやったアニメがないということがわかっていて、
やったらどうなるか、示したように見えました。
名作アニメは、やればなんでもできることを、
自分に制限をかけて、自由を失くしていくことで実現していく、
そういうものへのリスペクトを表現したものだと。
考えすぎかもしれませんが。
{/netabare}