退会済のユーザー さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
深夜アニメにおいて最も完全に近い作品
時間の流れはゆったりしているように感じますが、
技術的には切りつめられていて、
日常系アニメなのに、テンポが良くて退屈しないんですよね。
その洗練性にまず驚かされました。
脚本も、事件が起こるとき、
厄介な事件が次から次へ起こるのではなく、
複雑に絡まり合いながら進行していきます。
単純に嫌なヤツが出てきて、見ている視聴者が不満を溜める、
でも最後には解決することですっきりする、ような展開じゃないこと、
それがこの作品の品の良さを支えているように思います。
主人公のキャラクターがたまらないです。
声優さんの自然な演技に寄り添うような人格、
なんとなく身内と話すときにはつんけんしていたりテンションが低い感じとか、
人間としてのキャラクターが出てきている感じでとても好きになりました。
ひとつだけ、「三日月の舞」という作中曲が、
吹奏楽らしい曲ではあるんですが、それほど良い曲ではないような気がします。
とはいえ、肝心のソロパートはよく出来ていると感じました。
ユーフォニアムってサイズ感がいいんですよね。
ぬいぐるみを抱いているようなフィット感がかわいいことに
このアニメを通して気が付きました。
二期は一期の伏線を回収していく流れが感動的で、
オーソドックスな一期に対するものとして、
その土台を利用してもっと上に行くという、
理想的な方法をものにしていると思いました。