退会済のユーザー さんの感想・評価
3.0
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.0
キャラ : 3.0
状態:観終わった
(大人の)ヲタクに(一般的な)恋は難しい?
社会人だけどアウエーな領域。『一般基準のラブストーリー』を期待するとガッカリしそうですね。
ヲタク趣味がバレて居づらくなり、会社を退職した桃瀬成海(腐女子系)。新しい就職先で今度こそバレないように心がけるも、その会社にいた幼馴染・二藤宏嵩(マルチゲームプレイヤー)に看破される。成り行きで付き合うことになった成海・宏嵩。さらに(その筋では名のある)コスプレイヤー・小柳花子(スタイル抜群の眼鏡巨乳)とその彼氏にして成海・宏嵩の強面先輩・樺倉太郎(コミック&萌えキャラ専門)も交えた日常ヲタクアルアル(ラブ)コメディ。
パンピー(一般人)から見れば認知度が落ちついたものの「関わらなければ無害だけど、近寄りたくない(キモい)変態・変人」としてまだまだ社会から蔑視されてる印象の『ヲタク』。
幼少時から漫画やアニメ・ゲームを嗜好とし、大人になって働いてる社会人になってもその手の趣味は止められない人達も多いはず。
しかし周りの視線は「大人のくせに(みっともない・くだらない・バカじゃねえの)」と冷たい視線やそしりを受けるコトもしばしば。
そんな「隠れキリシタン」のような生活の中で(属性は違えども)同族(?)に出会えることは運命的な至高の喜びなのかもしれません。
まして男女ともなれば、それはそれなりに恋になるかもしれませんし、ならないかも?
これは、そんな「大人マイノリティー」を救済するかのような「夢or理想」みたいな(笑)作品。(のように思えます)
成海&宏嵩や花子&樺倉のカップル。漫画・アニメ・ゲームなどでラブストーリーなんかさんざん見てきたのでしょう。実際に「当事者」になってみると、割とドライな目線で対応しているのが「現実的」で面白く感じました。アニメ(漫画)だから夢(妄想)のある恋愛ストーリーが定番というシチュエーションに食傷気味であればこういのも「有り」だと思いますが、変にイチャイチャしたり、性欲旺盛に迫ったり、イキなロマンスなんて特に「無い」ので、そういう方向性を期待している方々はあまり面白く思われなかったことでしょう。
でもやっぱり、恋人だけど親しい友人・仲の良い兄妹(姉弟)のような掛け合いや、属性の見解が違ってケンカなんかしたりもするけれど「仲間」としてなごむ(楽しむ・安らぐ)雰囲気って、見ててなんかイイなぁ・・・と思いました。