たわし(爆豪) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アメコミの「巨星」逝く
「アベンジャーズ インフィニティウォー」は1991年マーベルコミックから出版されたコミック「インフィニティガントレット」を原作としています。
原作コミックは最近日本訳が20数年ぶりに発行されましたが、映画の方は原作を下敷きにしているだけあって大筋はコミック通りですが、読んでなくても理解できるようには作られていますが、過去のマーベルシネマティックユニバースを見ていないと内容がちんぷんかんぷんだと思います。
過去のマーベルキャラクターが総出演して話に絡んでくるので、どれか一つでも映画の知識が抜けていると面白さが半減するのですが、逆に知っているとすべてが密接に絡んでくるので非常に見ごたえのある大作映画であり、恐ろしい程の情報量に圧倒されます。
とにかく、今回のアベンジャーズの宿敵「サノス」(ギリシャ神話のタナトスThanatosのもじり)のラスボス感と強靭さが半端ないです。マーベルが待ってましたと言わんばかりの存在感で、映画史に残る悪役になること待ったなし。(恐らくダースベイダーを超える)
さて、映画の予習として見てもらいたいのが、本作のエピソード「インフィニティ・ガントレット」
スペース(空間) タイム(時間) ソウル(魂) マインド(心) パワー(力) リアリティ(現実) 6つのインフィニティストーンを揃えると神をも超えるパワーを発揮することができ、手にしたサノスはMARVEL史上最も凶悪なある事件を起こします。
アニメを見たあとで映画「インフィニティウォー」をみると話がスムーズに処理されるのでぜひ見ていただきたいです。
アメコミの大家、スタン・リー氏が昨日亡くなられました。95歳でした。スタンリーはユダヤ系の貧乏育ちだったそうで、ユダヤ人差別と世界大恐慌時代(1930年代)に仕事がなく、多くのユダヤ人がほぼ低賃金で担い手がいなかったコミック業界に飛び入り参加をし、DCのスーパーマン、バットマン、ワンダーウーマンを皮切りにMARVELのキャプテンアメリカ、スパイダーマン、X-MENなどのヒーローが生まれたといいます。
特にスタンリーが所属していたMARVELはアメリカの社会問題を多く取り扱い、人種差別、セクシャルマイノリティ、貧困問題などの社会性をコミックに入れたと言われ、多くの人に愛されるキャラクターを世に送り出してきました。僕も幼い頃からX-MENは大好きでした。今でも非常に感謝しています。ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。