Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.0
作画 : 3.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
キャッチコピーは「どうあがいても、クソ」「覚えてろ竹書房――」「世界一無駄な30分」
この作品の原作は未読です。
もともと2017年の秋アニメで放送される予定でしたが、放送が3か月延長となり2018年冬アニメでの放送となりました。
アニメの放送数が毎期右肩上がりで伸びていくので、まったく事前情報無しで視聴に臨む作品も決して少なくありません。
この作品も同様に何の事前情報も無く録画して視聴に臨んだ訳ですが…
正直こんな感じの作品だとは思ってもいませんでした。
何の前情報もなく頭の中は真っ新…
だから世界でも屈指のアニメ大国である日本の数少ない放送枠を勝ち取ってきた作品…
飛び出してくるのは繊細かつ緻密…或いは大胆で迫力のある作品…というのをどうしても期待してしまいます。
しかも、数少ない情報の中でも主題歌は上坂すみれさん、を知ると、否が応でも期待は高まります。
それが何ですか、これは…?
作り手は放送に至るまで必死だったと思うので、責めることはできませんしその気もありません。
むしろ、しっかり仕事を完遂して貰ったと思っています。
でも…何でこの作品が選ばれたんだろう…という思いを感じたのは本音です。
確かに「大胆」という切り口は合っているかもしれません。
でも、それだけだったような気がしてなりません。
企画として面白いと思う点もありました。
例えば、ポプ子・ピピ美の声の出演者が毎回変わる点…
ネットでもチラホラ話題になっていましたが、今回の声優さんが誰なのか…
これは確かに毎回楽しみでした。
もちろん、声だけでは分からない声優さんもたくさん居ましたが、分かった時には嬉しかったですもん。
でも物語の展開と作画…私個人的には頂けるレベルでは無かったと思います。
作画というと、2018年冬アニメでは「メルヘン・メドヘン」の作画も話題になりました。
メルヘン・メドヘンは、もともとキャラデザがカントクさんということもあり高いレベルをキープしようと、作り手の皆さんは最後の最後まで頑張ったと思うんです。
だからこの作品は作り手が作画のレベルを容認していない…だから英断せざるを得なかったんだと思います。
この作品からはその気概が感じられました。
だから応援もしたくなる訳です。
一方でこちらの作品…
作画が崩壊している事を是としている雰囲気が伝わってくるんです。
もちろん、全てという訳ではありません。
「星色ガールドロップ」の作画は頑張っていたと思いますし、ナレーションの唯ちゃんもGJです。
そう…声優さんも頑張っていましたし、作り手の努力も無駄とは思いません。
そう考えると、アニメとしての方向性が私とは合わなかったのが、この作品を高く評価できない理由なのかもしれません。
それともう一つ気になったのが再放送…
確かに声優さんはガラッと変わっていますし、ディテールの違いもゼロではありません。
ですが、同じモノを2度見せられた感がどうしても否めませんでした。
wikiでチラ見しましたが、声優さん的には遣り甲斐があるのかもしれません。
再放送となれば、実力同士がぶつかるガチンコ勝負になるのでしょうから…
でも、Aパートが女性でBパートが男性という性別差があったので、私には差は良く分かりませんでした。
1クール12話の物語でした。
この作品も視聴者を選ぶ作品だと思います。
うーん、極めて玄人志向の強い作品…という言い方が正しいのでしょうか?
個人的にはお勧めできませんが、そういう世界に足を踏み入れたい方に試して欲しい一作なのかもしれません。