Dkn さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
近年アニメ制作に参加してる作者の業界人気取りの最悪の作品でした(嘘)
いやぁ…
これはヒドイ…。
業界のすべてを見てきたように描写される
「ライトノベル作家」が書く声優業界。
声優等に興味がある人間なら業界あるあるを
面白がるだろうという意図が透けて見えて、
自虐ネタは笑えないし苦痛以外の何物でもない。
近年アニメ制作に参加してる作者の
“業界人気取り”の最悪の作品でした。
・・
・・・
とまあ、そんな意見もあり概ね賛成(笑)
ですがこの「業界あるある」
あまりにオーバーすぎて現実にありそうで無い、
業界ってどうせこうなんでしょ?が、ネットの噂や、
下世話な週刊誌レベルのファンタジーでしたね。
個人的に“業界モノ”が苦手なので
リアリティーを殺しつつ嘘のない感じが好感度高い。
面白いレベルまで到達するかは人それぞれかな?
渡航らしいひねくれ加減がにじみ出る作品。
まあ、キャラデが可愛いからええねん!(クズ)
“陰”の「ガーリッシュナンバー」
“陽”の「SHIROBAKO」
ガーリッシュナンバー(ガリナン)は、業界あるあるを陰鬱なベクトルで詰め込みリアリティがあるようで無く、
ファンタジーにリアルを乗っけたような大げさな業界の闇と可愛いキャラクターデザインのアンバランスさが魅力。
SHIROBAKO(白箱)は業界の苦労や夢や熱意とそれに反した部分。美少女過多なデザインと大まかなフィクションに、
冷やっとするリアリティ(ほぼ実話)を入れ込む、リアルをファンタジーのオブラートで包んで調理した作品。
(※いま視聴中。多分そんな感じ)
下手したらガリナンのほうが明るいまである。
白箱は置いといて(/・ω・)/ガリナンの話をすると――「ガーリッシュナンバー」“渡航”アニメで、三作目。
作風はハートフルボッコ系ラブコメディーの落差が癖になる、登場人物の尖った魅力で勝負するタイプの脚本。
そういえば作者と白箱との共通点は同じ業界モノであり白箱も俺ガイルもイラストが“ぽんかん⑧”ですね。
シリーズ構成、脚本、“俺” 「渡 航」本人。
全編通して思ったのは業界やラノベ作家批判での自虐と見せかけた、笑いに転換させた“擁護”でした。
業界暴露のほとんど無いファンタジー作品で作者は冷静だなと思いましたね。名前の通り世渡り上手いじゃないか。
業界モノが苦手な自分からすると少なくとも「それが声優!」と「こえでおしごと!」より観易かった印象でした。
登場人物も作者本人がクズと言っているので、そう聞くと大したクズじゃなく感じる(あくまでそう聞くとですw)
合わないからと敬遠してた完全な食わず嫌いだったと思えた気がしますけど、売れなかった理由もわかるんです。
渡航の仕掛ける狙い過ぎなクズタイム(?)が長くて、面白いと思うまで嫌悪感がジワーっと続いた先に(3話?)
霧が晴れたように好きになる瞬間がある。ガリナン好きな人は素直なのか我慢強いのか。私が捻くれてるのか(笑)
あと見る前から知ってた曲、OPの“Bloom”がやっぱり好きで、後半まで見るとシンクロして更に好きになった。
でも業界モノが苦手なのは変わらなかったかなw
【雑感】
{netabare}
「勝ったな!ガハハ」が思ってたのと違った(笑)
烏丸千歳がクズベースなのにたまに入る照れやサッパリ感が人間的にちょっと魅力的なのがムカつく。クズだけど。
向上心が高くて野心家なのも正直きらいじゃないんだ。3話の鼻っ柱折られる回にもへこたれないのがらしいです。
4話で千歳が仕事中に寝てる時に柴崎たちが言った「バカなの?」「バカだけど大物ねーw」←これ、この通り。
中盤で日和ったのが腹立つけど(;´∀`)
あと、女性の上辺会話や、主人公以外の人物の心の声をあまり聞かせないのが良いですよね。伏線も上手いんだ。
職場あるあるなダメ社員がいっぱい出て、いるいるwwwって思うのと同時に過去の自分の失敗も思い出して苦笑。
やっぱり渡航は話作るの上手いんだなぁ。くだらねーって思いながら観るのは全然苦痛じゃなかった自分が居ます。
ギャグベースで適度なダメージ与えに来るのが、バカかよwwって思いながら楽しめちゃうんだよなー・・・。
あれ? なんかずっと褒めてる? …やだ! アイツの事なんて好きじゃないはずなのにいいい!?(オッサン♂)
でもホントに嫌いな部分もいっぱいあるんで、
そこだけはハッキリ言っておきます
こんなアニメ、クソですわ、クソ。
{/netabare}
まあ、一応お気に入りに入れてもいいかな…