移リ木うらら さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:今観てる
たぶん続きもの
6話辺りでこの物語がどんな話しなのかが見えてくる。
そこからは、バラバラにみえた3つの視点が重なって加速していくのですが、
最後よく分かんないまま終わっていく。
のでみてて、ここまで盛り上げたのにそういう終わり方するのかよ!?
と吃驚しました。
たぶん、続きものなんですね……。じゃないとおじさんの方の件は解決するけど碑文の謎とやらが全くもって謎のままで、黒羽とユナの関係もよく分からないし。
そもそも黒羽ってなんやねんっという所が「俺はユナを助けたいんだよぉ!!」だけで終わってしまうのです。
ただ、物語6話で語られた”黒羽とキースの過去に関わる話”は完結します。
それが恐らく第1シーズン完!ってかんじです。
最後の最後に思いっきり。新しい謎を置いて12話が終了するのです。
続きがあるのならみたいです。
という不満ばかりの感想は置いておいて、
このアニメは始終絵が美しい!!どこを切り取っても綺麗な絵なのでそれだけでみていてワクワクします。あと、OPとEDが海ドラっぽいのも良いです。続きみたくなりますし。
ストーリーは3話までは正直面白くなくて。というのも、どっちつかずな印象なのです。キース、黒羽、リリィのどの視点というわけでもないしフワフワした感じと。私はラノベ主人公ぽさを放たれるとウゲっとしてしまうタイプなので黒羽くんの存在がとてもネックでした。ただ、6話までくると。黒羽の行動理由だとか。キースが何をしているのかだとか。更に話が進めばリリィのこの物語における存在意義も分かってくるので楽しみ方が分かってきてラスト周辺はかなりワクワクしてテンションぶちアゲでみることができました。
【こっからネタバレ有まくりの個人的メモ】
{netabare}
キースと真犯人のやりとりはこういう系統の海ドラではよくあるやりとりなんですけれど。でも、みているときに一番思ったのは。同じネットフリックスオリジナルアニメであるDEVILMAN crybabyの{netabare}大嫌いだけど大好き{/netabare}って言葉でした。行動理由がそこに収束するのかなぁと。
彼のいう、気になることがあると推理するのを止められないことと、真犯人の人を殺すことがやめられない。は”同じことである”だからこそ。異常な妄執に取りつかれていた真犯人はキースと出会い救いを見出す。けれど、そんなキースは”殺人=真犯人”を”理解できない”と完全否定する。だからこそ、お前も結局は俺と同じなのだと、深く愛するが故に拒絶を受け入れられず同じ所まで落とすことにした。
真犯人が終盤に放つ「生み出したのはお前」というのはとても適格だと思います。
止められない。取りつかれる程に、という行動は【恐怖】に起因する。それへの対処法が”ただ”違っただけ。拒絶は更なる【恐怖】を生み出し【混乱】を生み出した。
もしかしたら、碑文の内容とやらもそういうところに落ち着いていくのかもしれないですねぇ……続きやってくれないと分かんないですけど。{/netabare}
3話あたりで、やばい。これ結構苦痛かもしれないと思いながらここのレビューをちらっと見た時にあった。海外ドラマとアニメの融合。っていう言葉は見終えると適格だなぁと思いました。
おおよその進み方とかキャラとか結構海外ドラマにありそうな感じなんだけど。黒羽とかユナのキャラデザがアニメ的だなぁと。
あとは、設定本があるなら。それを片手に見たいアニメ!でもありました。
落ちが消え去った! という印象はぬぐいされない気もしたけど、冷静に考えると物語の主。キーラBとキースの物語は完結しているし。提示されたものは完結していた。続きがあるならまたみたいし。中盤の面白さは心踊らされるものがある。
総合的にみるととっても好きなアニメでした!