こまたち さんの感想・評価
3.9
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.0
状態:観終わった
歌ったり踊ったり。
2012年放送。PAworksがおくる合唱をテーマとした青春ストーリー。
音楽と自分、そしてそれぞれが大切にするもの、その全てに真剣に向き合う。そんなヒューマンストーリがこの青春劇の中には描かれています。
なんといっても主役は来夏と和奏。来夏の想いが沢山の人の心を動かし、その中で和奏も母の愛と音楽に向き合う気持ちを再確認していく、、。そんな様子を見て、わたしの心も強く動かされました。
和奏が音楽の楽しさを取り戻して行く過程はこの作品の一番の見どころ。後半、彼女が楽しそうに歌ったり母の曲を完成させようと奮闘する姿は、初回放送のころからは全く想像ができず、そんな姿を見ていると「本当に良い友達に巡り遭えたのだな」とか「本当に素敵な両親に育てられたのだな」としみじみ思いました。
その他にもウィーンのヒーロー物語やサワの乗馬物語も個人的には好きでした。特にサワ回は馬に乗りながら登校するシーンがシュールで好きでしたね(笑)みどころはそこではないのですがお気に入りです。
音楽はopもedも挿入歌も、素敵な曲が多かったです。個人的には大満足でした。edの凝った演出もポイント高いです。
ただ一つ。苦言を呈するとすれば最終回。こういう終わり方にしたら良かったのにとか演出こうすれば良かったのにとか言いたいことは山ほどあります。それまでが丁寧に描かれていたぶん、余計に最終回のやっつけ感がたまらなく残念でした。
ともあれ、十分に良作品。まだのかたはぜひご視聴を!!