「GHOST IN THE SHELL 攻殻機動隊-ゴーストインザシェル(アニメ映画)」

総合得点
86.6
感想・評価
1104
棚に入れた
6541
ランキング
192
★★★★★ 4.2 (1104)
物語
4.2
作画
4.2
声優
4.1
音楽
4.1
キャラ
4.1

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ワドルディ隊員 さんの感想・評価

★★★★★ 4.5
物語 : 4.5 作画 : 5.0 声優 : 4.0 音楽 : 4.5 キャラ : 4.5 状態:観終わった

1990年代を代表するサイバーパンクアニメ映画

この作品は、士郎正宗氏原作の漫画をベースに
押井守氏が独自のアレンジを加えたアニメ映画だ。
押井守作品の代表作でもある。
また、専門用語が余りにも多く、劇中で説明はほとんどされないので
事前に調べたうえで視聴するとスムーズに理解がしやすいと思われる。

大まかなあらすじとしてはこんな感じ。
科学技術が飛躍的に発展した2029年が舞台。主人公草薙素子少佐は、
秘密裏に犯罪を抑止する組織・公安9課に所属するメンバーだ。
外交官暗殺の任務を終えた後日、外務大臣の通訳がハッキング
される事件が発生。公安9課は、人の脳をハッキングし人形の
ように操る、国際手配中の凄腕ハッカー「人形使い」の犯行に
よるものと断定。草薙素子は、バトーやトグサ達と共に
犯人逮捕に乗り出すのだが…。

全体を通した感想としては、1990年代の作品の中でも
非常にクオリティの高い作品であった。世界観が素晴らしいのは
勿論の事、作画も相当気合が入っている。
主人公を含む主要メンバーそれぞれに明確な役割が
与えられているのもよい。
私としては、このキャラは不要だと感じたことは
ほとんどなかったように思う。
この作品の魅力を引き出すことに成功している。

狙ってやったかどうかは不明だが、女性の裸が結構な頻度で出てくる。
個人的な意見だが、義体化が進んだこの世界において
衣服などによるカモフラージュは
意味をなさないことを暗示するためのものだと勝手に解釈した。
序盤のテンポは少し悪いように感じたが、中盤からは
特に問題なくスムーズに進んでいったように思う。

一番のネックは、やはり専門用語の説明が劇中で
明かされないことだろうか。
中盤辺りで、意味はなんとなく分かるのだが、必然的に
複数回見ることを強いられる。
押井作品が難解といわれる理由の一つだろう。

これは個人的な意見なのだが、義体がこれでもかといわんばかりに
プルプル震えまくるシーンが多いので、妙な笑いが起きてしまった。
意図的なものなのかは不明だが、義体の仕様によるものだと思われる。

また、一部のシーンに、スプラッター描写も
含まれる。慣れていないと、きついと感じるので
事前に耐性を付けてから見ることを推奨する。

SFアニメ映画の中でも特に記憶に残る素晴らしい作品だった。
流石に、天使のたまご程難解ではないが人を選ぶ
タイプの作品なのは間違いないため、物語に対する理解力を
ある程度身に着けた上での視聴をお勧めしたい。
個人的には名作の域に達すると思う。

投稿 : 2018/04/28
閲覧 : 376
サンキュー:

29

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