Ka-ZZ(★) さんの感想・評価
4.0
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
身長わずか9センチメートル。森の奥で暮らす彼女たちは、とっても小さいのです。
この作品の原作は未読です。
可愛らしいキャラデザにつられて視聴を開始した作品でした。
でも視聴する前はキャラの身長が9センチメートルしかないとは全く知らず、メイドインアビスの様な世界観を勝手にイメージしていましたが、蓋を開けてみるとアビスとは全然違う…穏やかな時間に包まれた世界が広がっていました。
この手の作風…ちょっと前までは眠くなりそうになるので、ちょっと敬遠してきましたが、今じゃ大好物になりました。
見ていると気持ちが優しくなる気がするんですよね…
丁寧に描かれた背景と、キャラの丸みがそのまま優しさに繋がったかのようなキャラデザ…
台詞の間とテンポが気持ち良いから、つい見入ってしまう…
これがこの作品の私の視聴スタイルでした。
この物語の主人公は、ハクメイとミコチ…タイトルそのまんまですね^^;
二人は大きな木の中腹をくり抜いて作った家で暮らしています。
彼らの日常を見ていると、身体の成りはそれほど気にならないのですが、時折出てくる果物や植物…或いは昆虫などが彼らの身体が小さいことを思い出させてくれます。
ハクメイは典型的なアウトドア派…
これまでアチコチを冒険してきて…ミコチの住むマキナタにふらっとやってきました。
普段は修理屋を生業としていますが、知り合いからあちこちの仕事を紹介して貰いながら、日銭を稼ぐ感じの生活をしています。
一方、ミコチは黒髪ロングの似合う女の子…
ハクメイがアウトドア派なら、ミコチはその逆で生粋のインドア派…
料理と裁縫が大の得意で、料理の腕前は保存食や日用品を作って卸したり、裁縫に至っては触れただけで布の素材が分かるとか…
どこにいくにも一緒の二人…
ある時はミコチの作った商品を卸すお店に行ったり、夜景を見にキャンプに出たりと小さいながらもお互いを支え合っている様は見ていてとても微笑ましいです。
そんな二人の一番の友達は、吟遊詩人であるコンジュ…
何と言ってもCVがあおちゃん…これは視聴にも気合いが入ります。
職業は歌手…時にプライドの高さがトラブルの原因になることもありますが、まぁ、それもご愛敬…
兎にも角にも、何事にも一生懸命な彼女はミコチとは違う魅力が感じられます。
その他、出番は決して多くありませんが、
研究者のセン(CV:安済さん)
コクワガタのコハル(CV:小倉さん)
ミコチのお姉さんであるアユネ(CV:生天目仁美さん)
も登場を控えています。
どこで出てくるかは見てのお楽しみです。
身の丈は小さいですが、小さいながらもしっかりとした社会が形成されています。
それに登場するのは殆どが20歳以上の大人ばかり…
だから物語の中でちょいちょい登場するお酒やミコチの作る食事がとてもおいしそうだったり…
流石にこの作品を見て夜のラーメン屋に足を運ぶことはありませんでしたが、美味しそうに食べるハクメイを見ていると、酒の肴が食べたくなりました。
そしてこの物語を完走して、一番ビックリしたこと…それは思わず「えーっ!」と声が出てしまうほどの出来事…
きっとそのビックリを共有するには、それに関する情報の一切を入れないことだと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。
オープニングテーマは、Chimaさんの「urar」
エンディングテーマは、ミコチ&コンジュの「Harvest Moon Night」
作風にマッチしたゆったりした曲です。
1クール12話ですが、内容的には最終話のみ1話で11話までは1話15分の物語が二つ…
だから全25話の物語でした。
心がほっこりする珠玉の物語…私はしっかり堪能させて頂きました。