前田定満 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.0
作画 : 4.0
声優 : 4.0
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
高畑監督と宮崎監督の共同作!
1974年にカルピスまんが劇場、後の世界名作劇場として放送されたアニメーションです。
演出(監督)は高畑勲さん、場面設定と画面構成を宮崎駿さんが担当した名作です。
母親が大好きで、家にビデオがあったので
自分も小さいときかは観ていました。
物語は{netabare}
デーテ叔母さんに連れられ
アルムの山に住むハイジのお祖父さんと住むことになったハイジ。
山の牧場やチーズ作りなどハイジは毎日学ぶことがいっぱいありました。
共に山の牧場に行くヤギ飼いのペーターともすっかり仲良くなりました。
しかしまたデーテ叔母さんによってフランクフルトのお屋敷に連れていかれます。
そのお屋敷で体が弱く、足の悪く、でも優しい性格なクララと出会います。
しかしそのお屋敷の執事ロッテンマイヤーと合わず
都会の生活が辛くなり、夢遊病になってしまいます。
それがきっかけでようやくアルムの山に帰れたのです。
しかしアルムに帰ったハイジはフランクフルトでの辛い生活を乗り越え
一段と成長しました。
そんな幼い少女の成長を描いた物語です。{/netabare}
またこの話ではハイジの成長も描いていますが
同時にハイジに関わる全ての人達も
少しずつ成長していきます。
クララ、お祖父さん、ペーターなどなど
悪い人はほぼ出てきません。
ロッテンマイヤーは厳しい人ですがクララの体を誰よりも心配する
ホントは心優しい人だと大人になるとよくわかります。
母方の曾祖母がロッテンマイヤーにそっくりだったので親近感のあるキャラクターでした。
現地取材をしっかりと行っている作品で
生活などもリアルに描いています。
宮崎駿監督がハイジについてのインタビューで
「気づいたことがスイスの牛の歩く速度が、日本の牛よりも遅いということだ。」
と言ったそうです。
ホントに細かい所まで観察されてるんだということがよくわかります。
このアニメを観るとスイスに行きたくなります。
楽しい、感動のすべてを味わえる
全ての年代が楽しめる作品です。