ダレイオス さんの感想・評価
4.0
物語 : 3.0
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.5
キャラ : 3.5
状態:観終わった
最初はどうなるかと思ったけど南極についてからは良かったと思う。
概要は高校生の女の子達が南極を目指すという青春ものでいいのだろうか?
南極を目指す理由はメインキャラの女の子の報瀬の母親が南極で行方不明になったけど
遺品も見つからなくて、自分が南極で遺品を見つけるのが目的となっている。
他にもメインキャラの女の子はマリだけど
彼女はやる気は出すのだけど、いざ始めようとすると
何も出来なくなるという、よくいる一旦は決心するものの
実際やろうとするとやっぱり何も出来ないという
典型的な決心が長続きしない人と描かれてました。
そんな2人が出会う所から物語はスタートする。
やっていることはマリは南極に行くための資金作りでコンビニでバイトしたり
してましたがマリについては南極に行きたいという動機は
ふわふわしていた感じでした。
なんで行きたいのかは伝わってこなかったな
作風も日常ものにありがちな馬鹿ぽいギャグコメディで進んでいて
南極を目指す内容にしては軽いノリの作風、それは引っかかりますね。
個人的には馬鹿ぽいギャグコメディは好きな方ですがこれは悩むな
そして高校に通いながら南極に行けると作中の人は思ってるけど
現実的には無理でしょうね。
何カ月も休まないと行けないと思われるので留年するでしょう。
もし留年しないのであれば
そんな特別扱いが許されていいのかという疑問があるでしょうね。
なので軽いノリに非現実的と個人的には内容にはついていけなさがありました。
それでも主人公達にその不可能ともいえる挑戦に挑む覚悟があったかになると
それもないのでその覚悟がないのも嫌でした。
キャラはあっという間にメンバーが集まってましたね。
たいしたキャラの掘り下げもあるわけでもなくて進んでました。
確かみんな他人だったはずなのに仲が良くなるまでが早すぎるし
その点は気になりました。
南極に行くために起っていたイベントは
アイドルを説得したりどうも南極を目指すにしては馬鹿らしいことをやっていた感じでした。
ストーリー展開もアニメなのはわかるのですが
ラッキーだなと思えるご都合主義的な展開であまり感心出来るものではなくて
良いとは思えない内容でした。
そんな展開で南極に行けることになる内容でした。
なので南極に行けることになったという達成感がないのは残念
南極に行くと決まってから行くまでの過程もあっさりでしたね。
特に感心したりする内容でもなくて
準備の描写もテキトーな感じはしました。
トラブルも起きてましたけど別に南極に行く過程で起るようなトラブルではなくて
馬鹿らしいトラブルなので別に良いストーリーには思えませんでした。
途中で何かマリに誤ってた人いたけど許すのは無理だろうな・・・と思いました。
人間過ちを犯すのはわかるのですが、それは1度でも駄目じゃ・・・と思う。
作っている人はいい話ぽく見せてましたが・・・
日常シーンは多かったですが当たり障りのないぐらい
普通の日常シーンでしたね。嫌いではないですけど日常シーンは普通としか言えない。
ただ南極大陸に上陸する直前は、流石に南極大陸に上陸するのは大変なので
その大変さは伝わってきたし、その大変さの描写もある程度は出来ていたと思う。
そして日本人が南極大陸に上陸するのがどれほど大変かを
歴史背景を混ぜながら説明していたので
ドラマ的になっていたしこの場面は割と感動も出来る場面になっていた。
南極についてからは南極での暮らしぶりや
どういう場所なのかについての描写はあるので
そういったシーンは楽しめたし悪くなかったと思う。
確か高校行ってないメンバーの女の子がいましたけど
その子については南極についてから、その理由がわかるのだけど
そのことについては綺麗ごとではなくて
きちんと人間ドラマして描かれていたし難しい問題を
主人公側のメンバーが一生懸命にフォローしていて
友情は描けていたので、その回は素直に良かったなと思えました。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが
当初南極を目指した目的も上手く消化して
キャラの成長は描けていたし、不覚にもウルッと来るシーンになっていて
個人的には納得は出来ました。
なので南極についてからは内容の出来は安定していたと思います。
作画については背景はとても綺麗でした。
いい雰囲気が出ていて写真ぽくないのも良かったです。
キャラクターデザインは萌え絵ではないのですが
普通な感じの女の子な感じが出ていたのは良かったです。
作画自体もとても安定していました。
声優さんについては演技力は高くて喋っている場面で
気持ちが伝わってくることが多かったです。
割とドラマ的に見せる作風だったのですが
その時の演技力はかなりのものを感じさせられたので
個人的にはとてもいいなと思いました。
特に最後の方はかなりの熱演でした。
まとめると南極に上陸する直前まではいいストーリーだとは
思わなかったので個人的には駄目でしたが
その後は意外に楽しめました。
ドラマ的になっていたり人間ドラマもみられたり
女の子同士の友情もみられたり
意外にいいなって思えました。
劇中曲も場面場面とても雰囲気にあった曲が流れていて凄く良かったです。
ストーリー自体も最後はまとまっていた。
うーん、なので終わってみると南極に上陸する直前までの出来を何とか
してほしかったなとあらためて思いました。
南極に行くための努力とかの描写とかをもっとちゃんとしないと
納得はしにくい。
そりゃ高校生が南極に行くのは非現実的なので
難しいのわかるのですがそれでもなあ・・・
序盤は別に意地悪な目線で観ているわけではないのにおかしいな・・・と思うので