おきらく さんの感想・評価
4.8
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
アニメは完成度が高いが終末の原因がわからない
アニメは原作4巻の終わりまで描かれており、「月まで行こうよ」とユーリーが言うところで希望が持てましたが、原作6巻では「?」な終わり方だったし、「公式資料」を買いましたが、何で文明が滅びたのか読者の想像力に任せるしかない状態です。少しおもしろくないのとがっかりしました。
何で戦争が始まったのか、その戦争はいつの時代なのか?撮影された映像からすれば、そんなに遠くない未来かもしれない。人によっては「警告」ともいえるディストピアSFアニメですが、暗い気持ちにも胸糞悪さもなく、絶望と仲良くなっているのがいいです。何となく洋画「地球最後の男・オメガマン」に共通したところがあります。第三次世界大戦をしたのに町中に死体がないところが共通しています。ただ原作単行本は、5巻ではショックな場面が。6巻では、せつない描写があり、徐々にほのぼのした雰囲気がなくなってきています。でも最終話では、あのまま二人仲良く天国へと旅たったので、それはそれでよかったのではないかと思います。
タルコスキー監督がいたらぜひとも実写化して欲しい作品です。平坦さとたいくつさとユーリーがとんでもないことをするハラハラ感のコントラストがあるので、見る方も目が釘付けになります。ある意味、ソ連のSF映画っぽい雰囲気をしたアニメで、このようなアニメは、個性的すぎです。