退会済のユーザー さんの感想・評価
3.5
物語 : 3.5
作画 : 3.5
声優 : 3.0
音楽 : 4.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
しんちゃんとまりちゃん(とボンズ)。
高校卒業後、航空自衛隊に入り岐阜基地に配属された甘粕ひそね(女子)。自分にしかできない「何か」を見つける為らしいのだが・・・
事務系(庶務・広報)の仕事をしていたはずが、イキナリ代々秘匿されていた護国鎮守の国家機密『変態飛翔生体(通称:OTF。よーするにドラゴン)』の専属パイロット(通称Dパイ)に選ばれることに。非常識すぎる異常な事態と周囲の期待の「圧」に拒否しまくるひそね。はたしてひそねの運命や如何に?
特撮&アニメ制作の助っ人オジサン・樋口真嗣さん(しんちゃん)と、
「あの花」や良作(人気作)の脚本・シリーズ構成でお馴染み、岡田麿里さん(まりちゃん)参加で個人的には期待高め。メカデザインも変形職人・河森正治さんで、まそたんや他のドラゴンのF形態(Foxtrot:フォックストロット。戦闘機擬態)が面白そうです。
しんちゃんが総監督なので「ビジュアル面」は大丈夫だと思います。そこらの「止め画&CG」で誤魔化すアニメよりはセンスいいカットを出してくれると思うので(笑)。
リアル(?)劇なのにデフォルメ加減高め(特に顔)ですが、その分よく動かしてるし、カットも多いし、モブも多いし、下手な止め画も少ないですし、コミカル加減もいい塩梅。今のところ「アニメ作品」としては「質」が良くて好印象。しかし雰囲気の好みは分かれそう。
クセのある主人公・ひそね。KYの上に何かと思った事をすぐ口に出してしまう迂闊な性格でヘッピリ腰。(OTF搭乗専用ヘルメットの通称も「ヘッピリ(ヘッドピースリアライザー)」と、言いえて妙)
中の人の久野さんも、あまり上手くない滑舌と声優オーラの足りなさがひそねのダメダメ感を表現していて(たまたま)上手くマッチングしている印象。
(う~ん。色んな作品に出てらっしゃるようですが、これじゃあサブキャラばかりやらされるわな) 本作サブキャラがみんなベテラン・売れっ子声優の方々なので全体に良い締まり具合にも思えます。
OP曲は慣れるのに時間がかかりそう。でもEDは食い付きました。
サイケデリックファッションが流行った頃の60年代~70年代初頭のPOPミュージック風な洋曲と振付に懐かしさが込みあがりました。(すいませんね、ジジイで) 調べてみたら、今年2018年早々に亡くなられたフランス・ギャル(←冗談ではなく本当にこういう芸名です)さんのカバーだったんですね。(代表曲:夢見るシャンソン人形)どうりで懐かしいわけだ。
自衛隊物に手抜きは禁物。後で難癖付ける輩もいるだろうけど、今のところ「らしい」感じの基地内設定も良い感じだと思います。しかし基地内のキャラは結構クセ者揃いで、今後出てくるDパイの(クセのありそうな)キャラにも注目ですネ。
2018.07.01【まそたん、大好きだよ~~レロレロレロレロレロ・・・】
人付き合いが苦手で己に自信の無い「ひそね」の検討違い(たまに正論有り)な奮闘が見ものでしたね。しかし見事に『色気』のない女子が集まったもんだ(Dパイスーツはワンポイントがセクシー過ぎましたけどネ)(笑)。
昨今の「あざとさアピールアニメ」に食傷気味だと、かえって新鮮に見えました。
〆は強引な畳みかけにも思えましたが、話数限られてるからしかたないか・・・でも派手な彩色での雰囲気ではなかったけれど、丁寧な作りが好感でした。
しかし70年周期で行われる秘匿国家祭事の「マツリゴト」。莫大な予算が必要なら年々プール(備蓄)すりゃいいのに(本年度平成30年は1485億円!)。