scandalsho さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
ショートアニメとは思えない、中身の濃い作品。
原作未読。1話15分のショートアニメ。
2018年夏アニメで第3期ということなので、予習もかねて一気見視聴。
1話15分と言っても24話ある。
かなり身構えて視聴を開始したんだけど・・・。
物語良し。声優良し。キャラ良し。作画良し。音楽良し。
全くストレスを感じることなく、一気に視聴出来ました。
4人の友情と周囲の人々(特に親)の温かさが心に染みる作品。
15分アニメとは思えないほどの中身の濃さ。
感服しました。
お気に入りの棚に直行です!
ますます第3期への期待が高まりました。
【第1期とのつながり】
『第1期はあくまでもこの作品の導入部。本編はこの第2期』
第1話のOPを見て、そう確信しました。
第1期のダイジェスト映像が感動を蘇らせる。
【あおいの成長】
学校で一人ぼっちだったあおい。
高校で再会した幼馴染の日向に(半ば強引に)誘われ山登りを始める。
その山登りがきっかけで知り合った年上のかえでと年下のここな。
ここまでは第1期に描かれていた。
そして第2期。{netabare}あおいは、谷川岳で一人ぼっちだったほのかに声を掛ける。
そして・・・。{/netabare}
あおいの成長が、見る者に心地良く描かれている。
母との関係。
{netabare}第1話。
あおいが「キャンプに行く」と言うと、母に止められる。
この時、あおいは、すんなりと受け止める。
第6話。
あおいが「富士山登山&ご来光の件」を母に相談する。
再び、あおいを止める母。
しかし、この時のあおいは、父のアドバイスを受けたとはいえ、母を説得する。
第14話。
母を山登りに誘い、山登りへの理解を得ると、第18話では、バイトの相談ですんなりOKを貰う。
母親も認めるあおいの成長。{/netabare}
【無駄のないシナリオ】
山登りと直接関係のなさそうな日常回が、その後のフリになっていたり・・・。
緻密な計算がされているシナリオは、見事だと思った。
富士山登山。
{netabare}あおいの高山病のくだりは、第2期前半の見所の一つだと思う。
あえてここで失敗を描く。
このシナリオが、キレイに後半へと繋がっていく。
ここまで謎だった、あおいとひなたの『思い出の地』がどこなのか?
この答えにキレイに繋がっていく。{/netabare}
【これは制作サイド・原作者のメッセージなのか?】
一般に山登りと言えば、美しい自然の中を登っていくイメージがあるだろう。
確かに、{netabare}第1期の天覧山、高尾山、第2期の三つ峠、霧ヶ峰、谷川岳も『美しい自然と山登り』という感じで描かれていた。
{/netabare}
しかし、富士山だけは少し違った。
森林限界のせいもあるんだろうけど、{netabare}富士山だけは、人の手の加わった『観光地』として描かれていたと思う。
数多く描かれる山小屋と、頻繁に登場する外国人カップルは、その象徴ではないかと・・・。
4人が大自然の中を歩いているように感じられなかったのは、私だけ?
(少し言い過ぎかな?){/netabare}