明日は明日の風 さんの感想・評価
4.2
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 4.5
音楽 : 4.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
別の世界線へ進んだ場合のその後の物語
【1話を視聴して】
ビッグタイトルの続編…というか、あの結末にたどり着かなかった場合、その後どうなるかという話。
これが始まる前に、無印が再放送されましたが、その結末は大団円ではなく、ゼロへと繋がる結末でした。それまで全く同じ流れできて、あの結末を見ないまま終わるという、のどになにか引っ掛かるような結末はやっぱりモヤモヤ。そこからはじまるゼロ。原作はプレイしていません。どう結末つけるのか、本当に楽しみです。
作画が良くなっている?と感じたのですが、どうなんでしょうか?
岡部が普通の学生なのは違和感バリバリですけど、2010年なのに、周りがスマホだらけはもっと違和感。わずか8年前ですけど、スマホは伸びていく直前(スマホの出荷が一気に増えるのはこの翌年)だったので、さすがにない。時代を先取りしたということ?
出演者が変わらないのは本当によい。この作品は主要なキャラが一人でも欠けてしまうと寂しくてしょうがない。クリスがいないのは物語上仕方ないとしても、やっぱり大きな穴に感じます。フェイリスも、るか子も、バイト戦士も、シャイイニングフィンガーもいないとダメなのです。それくらい良くできたキャラだと思います。
さて、心に大きすぎるダメージを負った岡部がどう立ち上がっていくのか、そして、新たに加わるキャラはどんな立場で、どんな役割を果たしていくのか、未来は変えられるのか、本当に楽しみです。
【5話まで】
ここまで完璧といって良いほどの物語の流れと作り方。毎話毎話待つのがもどかしい。引きが上手すぎるんですよね。なので、次回がどうなっていくのか楽しみでしかたがないです。
新キャラも全く違和感なし。まるで前作にも居たような錯覚すら感じるほど絡んでいます。特に真帆のもつヒロイン属性(ポンコツ系;優秀なんだけど履き物がバラバラだったり、片付け苦手だったり、小さいのも良い。)がとても良いです。岡部に対する感情の揺れ、どういう方向に向かうんでしょうか、気になります。
【視聴を終えて】
無印と比較されても、そもそもが無印23話分岐からの物語で、これはこれでありと思いました。無印以上にドラマ性が強くなり、岡部の葛藤と葛藤と、葛藤と…って葛藤ばかりやないかい!
この葛藤が続くせいで、空気が重きなりがちなのですが、真帆や二次元クリスのお陰でちょっとは軽くなるという感じです。その分、鳳凰院凶真が帰ってきたときの安心感と「これだ!」感はたまりません。
ゼロのもうひとつのポイントは、無印では曖昧になった(物語上仕方がないが)、まゆりの岡部に対する本当の気持ちがきっちり表現されている点。決意固めて旅立とうとするシーンは泣けました。
物語自分の好み。主人公の感情が揺れ動くなかで、物語も少しずつ動いていき、最後はきっちりとまとめる、そんな感じです。ただ、伏線かと思っていたのが、結局はなにも動かなかったところがいくつかあり、それがとても残念。特にフブキのリーディングシュタイナーと入院は何かありそうで、結局なにもなく…なんだったんだろう?という感しです。
全体的にはシュタゲの世界で別の物語を観ることができた、それで十分だったなと思います。