hige3 さんの感想・評価
5.0
物語 : 5.0
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
控えめに言って、最高だった。
作画が素晴らしいのは言うまでもなかったけど、それだけではなかった。
原作からの改変が賛否を呼んでいるのはアニメから入っていたので比較的気にならなかった。もったいない点があるとすればやはり最終の2話の構成と展開。そこだけは少佐の件の改変も大きく加わっており、確かにダレていると感じたが、その点を加えてもやはりよかった。
京アニはもともとあまり好きではない部類だったが、そんなものは抜きにして心に突き刺さる何かを感じずにはいられなかった。
ヴァイオレットの心の成長を「愛」というテーマで結んいたと思う。視聴中に涙が流れた作品は本当に久しぶりで、ここ数年内では一番心に残った作品だった。特に9話からの10話は反則。もうそこからは、ヴァイオレットが涙するたびに私も一緒に涙が出てしまって…
でも、それでもヴァイオレットの心の成長を見ていたくて…
「ああ、ええ年になって何泣いてんねん。」って思うけど、それでもジーン…ってなった。そんな作品でした。いわゆる感動モノとは一線を画すと思う。泣かせよう、泣かせようってする作品は山ほどあって、そういう雰囲気を感じるたびに、「感動なんて、させられるもんじゃないんだよ!」って思って嫌になっていた私でしたが、この作品は本当に、いつの間にか涙が流れていました。
唯一気になる、少佐の件の改変だが、もしも「新作」が劇場版で、少佐の改変が、劇場版の売り上げのためのような展開だったとしたら、京アニも含めて評価を一気に下げざるを得ないが…
少佐を売り上げのために生きたり、殺したりしないで欲しいとだけ願うばかりです。そういった、お金のための改変であったとしたら、最低の改変だったと思うが、そればかりは「新作」の方向性を見てみないと分からないです。
よい作品をよりよくするための改変であれば、それがヴァイオレットエヴァーガーデンを通して社会や世界に届けたい何かだという信念を感じられるような「新作」であれば・・・ということを期待して待っています。