Dave さんの感想・評価
2.3
物語 : 1.5
作画 : 3.0
声優 : 2.5
音楽 : 3.0
キャラ : 1.5
状態:観終わった
現代版Mr.味っ子(無駄にエロあり)
0. 「食」がアニメの一ジャンルとして定着した時代
かつては「Mr.味っ子」と「美味しんぼ」くらいしかなかったグルメ系アニメも、今や一つのメジャーな「ジャンル」になった感がありますね。かつてよりも表現力が上がり、「飯テロ」という言葉が象徴するように、本当に見る側の食欲に訴えかけてくるようなクオリティーになってきました。また数が増えるということは、差異化のために色々な工夫が盛り込まれることにもつながり、異世界モノとか、ラーメン特化、果てはダンジョン飯のようにフィクションでリアリティを追求するという手法まで採られています。
1. 古典的な少年向け設定
さて本作、そうした視点で見ると、まさに「Mr.味っ子」と同じです。それを王道と呼ぶことも出来るのでしょうが、私には斬新さのないMr.味っ子の焼き直しに見えました。元祖ほどひどくはないものの、大げさな表現があって、ちょっとあり得ない設定があって、ドラゴンボール的なバトルで上に上がっていくという少年漫画にありがちな舞台で。きっと私が小学校の頃なら面白いと思ったのでしょうが、今となっては別に料理でバトルしなくてもいいじゃん、そんな表面上の派手な演出よりも、もっと食材や調理法の背景とか掘り下げたり、料理番組のような再現性を追求したらいいのに…と思ってしまうようになりました。本作を見ても、「○○が食べたい!!」、とはなりませんでした。
2. 結局、加わった要素はエロだけ
それと、無駄にエロ要素が入っているのが大きな減点要素でした。これまた少年漫画で少年の淡い性的好奇心を刺激するにはいいのでしょうが、折角「料理」という身近なテーマなのに食卓を囲んで家族で見れないという難点。それと個人的に「食欲」と「性欲」の近接は気持ちが悪いです(※同様に、女体盛とかノーパンしゃぶしゃぶとかも吐き気を催します)。例えれば、トイレで飯を食うような違和感です。
初めからエロを中心的な売りにする(「妹でも」とか「おっぱいなんとか」とか)なら別段、視聴者ホイホイのために安易にエロを入れるという姿勢は評価が辛くなります。
3. お腹いっぱい
結局、見始めた手前、1期は最後までギリギリ完走しましたが、文字通りお腹いっぱいで2期以降は全く食指が動きませんでした。