Pai さんの感想・評価
3.6
物語 : 5.0
作画 : 2.0
声優 : 5.0
音楽 : 1.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
原作の大ファンですが…
原作が大好きで、OVAが出ていると聞いて観てみました。顔も受けっぽければ性格も女々しい攻めと、お前攻めだろって思うような顔立ちでなお男らしく強気な受け、というキャラ設定にハマりました。ギャップ萌えが好きな人にはおすすめです。
ヘタレ年下攻め×強気年上受けの王道BLです。
まぁ完結にいうと「昏睡レイプ!野獣と化した後輩」です。いや昏睡はしてないか。
大体のあらすじ:
原作同様、ヘタレ大学院生の森永哲博が5年間の片思いをこじらせて、片思いの相手で同じ研究室の暴君な先輩・巽宗一を襲ってしまい、二人の間の信頼関係に亀裂が生じるところからはじまります。森永は事後、先輩に「傷つけるつもりはなかった、それだけは分かって欲しい」と弁解をしますが、先輩は森永を拒絶してしまい、森永は堪えられず学校をやめようとし、先輩の前から姿を消します。森永が研究室に何日経ってもなかなか姿を見せない事に不安になった先輩は森永の下宿先を訪ねますが、郵便箱にたまった郵便物を見て、森永がしばらく帰っていないことに気が付きます。森永の実家にも電話しますが、実家も知らぬ存ぜぬ。毎日のように森永の下宿先に通いますが、一向に彼は帰ってきません。余計不安になった先輩は最悪の場合を想像し警察に連絡したほうがいいのかと思い詰めます。森永がいない事に喪失感を感じ心がかき乱されている事実に困惑しながらも、ある晩いつものように下宿先に行くと、森永の部屋から電気の光が漏れている事に気づき部屋で森永と再開。口論の末、なぜ黙って消えるのか、自分が何とも思わないと思ったのかと涙を流しながら訴える先輩。先輩の涙を見て、先輩をこんなに不安な気持ちにさせていたことに罪悪感を感じた森永は先輩を抱きしめてもうこんな思いはさせないと伝えます。先輩も森永を軽く抱きしめ返し、「もう黙っていなくなるのはナシだ」と素直に伝えます。
という感じです。物語の流れは原作に忠実でとてもよかっと思います。声優さんもドラマCDと同じく緑川光さんと鳥海浩輔さんで、ふたりとも相変わらず素晴らしい演技でした。先輩が泣きながら森永に訴える時の緑川さんの演技は思わずうるっと来てしまいました。
ただ、音楽のチープ感が気になりました。チープさゆえに作品自体もチープに見えてしまいます。そこでそんな愉快なBGM入れる!?ってところもありました。そこはギャグだろって思うところでしっとりめの音楽、そこはシリアスだろってとこでは愉快な音楽。場面を考えて〜!せっかくいい物語なんだから、もう少し音楽にも力を入れてほしかったという思いがあります。
あとOVA全体で2度濡れ場のシーンがあります。原作では、割りと激しめの濡れ場だと思いますが漫画故か綺麗に表現されていて、そこまで悪い意味のエロさは感じませんでしたが、アニメだとやっぱり動くからか、エロアニメ感が否めませんでした。腕の動きとか体の動きとかがリアルで、観ててちょっと恥ずかしくなりました。
作画は全体的に良かったと思いますが…う~んなんだろう。高永ひなこ先生の絵の感じは感じられませんでした。キャラデザをもう少し原作に寄せてほしかったです。