dbman さんの感想・評価
4.9
物語 : 5.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
【beatとは】 続けざまに。羽ばたく。の意。
【beatとは】 続けざまに打つ。羽ばたく。などの意。
序盤は“死後の世界なので通常なら死ぬような行動を取っても死ぬことはない”という設定を存分に発揮したブラックジョークと呼ぶには生温いギャグで楽しませてくれました。
一方で、{netabare}シリアスパートというべきか登場人物たちが生前に送った理不尽な人生へのわだかまりを解決し成仏していくという展開は、いろいろ考えさせることもあり感慨深いものとなっていました。
数多く登場するキャラクターたちそのほぼすべてが個性溢れ魅力ある人物ばかり、これらだけでも十分に面白い作品として満足させてもらったけれど、最終回はクライマックスがbeatを刻むように幾度も襲い掛かってくるという化け物じみた演出。
■直井文人の成仏から始まる体育館での卒業式。
「音無さんに出会えてなかったら…、僕はずっと報われなくて、僕は…」
■立華かなでによる音無結弦への真相告白。
「私は貴方の心臓で、生き長らえることが出来た女の子なの…」「命をくれて… 本当に、ありがとう…」
■ひとり、またひとり、と消えていくエンディング……。
どんだけ泣かせにくるんだこの作品は!
まさに表題どおりの『Angel Beats!』(天使が羽ばたいてゆく)でした。
{/netabare}