dbman さんの感想・評価
4.6
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 4.5
状態:観終わった
1分37秒の予告PVで涙でた
2010年より催され、2014年の「第5回京都アニメーション大賞」大賞受賞作であり、現在までで唯一の大賞受賞作という『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。もちろん、製作も同じく京都アニメーション。
私的目線ながら、2009年に「京アニプロジェクト」の第1弾として製作されたアニメ『空を見上げる少女の瞳に映る世界』が、とても微妙だったこともあり、あまり期待せずに視聴したところ、いやはやこちらはとてもとても素敵な作品で、さすが京アニ! と絶賛せざるをえないその圧倒的アニメ描写力もこの作品を彩ってくれました。一体どれだけの労力を注がれたのか感服するばかり。
主人公の設定は、4年間にわたる戦争で“武器扱い”され戦うことしか知らず、感情を持たない少女・ヴァイオレット・エヴァーガーデン(声優:石川由依)。とここまではありふれた設定だが、秀逸なのは、そんな彼女が文字を知らないなどさまざまな理由で手紙を書くことが出来ない人々を代筆するという点。ただ単に代筆するというわけではなく、手紙を送りたいその人々と実際に会う事から生まれる心の触れ合いにより、成長していくヴァイオレットちゃんに釘付けでした。(感情を持たないゆえのボサボサ髪姿も最高でしたw)
脇を固める、クラウディア・ホッジンズ(子安武人)、カトレア・ボードレール(遠藤綾)、エリカ・ブラウン(茅原実里)、アイリス・カナリー(戸松遥)も、それぞれがヴァイオレットちゃんが成長する上でなくてはならない素敵なキャラたちでした。こうして見ると声優陣すげえ豪華だなw
携帯やメール、チャットなどが当たり前となった現代において、手紙だからこその良さを感じさせてくれただけでなく、その手紙を贈る人々の心も知れる心が温かくなる素敵な作品でした。
そして、完全新作劇場版が2020年1月に公開されるようですが、そのたった1分37秒の予告PVで不覚にも涙が出ちゃったんですけどw (正確には冒頭1分くらいで)