おぬごん さんの感想・評価
3.3
物語 : 2.5
作画 : 4.0
声優 : 3.5
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
グルメ紹介モノとしては甘いけど、酒のつまみには丁度良い???
小学館のwebコミックが原作
同じ小学館作品の『だがしかし』と、TBS木曜深夜の放送枠を15分ずつ分け合う形で放送
この放送枠の設定は、一長一短といったところでしょうか(後述)
内容は、シェアハウスで暮らす20代の女性4人が宅飲みしつつ各回ごとに一つのお酒の飲み方と蘊蓄を紹介するというもの
ストーリーはあってないような毒にも薬にもならないようなもので、雑誌に掲載されていたらとりあえず誰もが読んでしまうような作品ですね。数話読み飛ばしても問題無さそうですし……まあwebコミックなんだけどね!
肝心のお酒の紹介は、『だがしかし』同様に実在するお酒の銘柄が実名で登場するのがまず楽しいですね
飲み方の紹介は割と普通でしたが、お酒に合わせるおつまみが結構凝っているのが好印象
あとお酒の蘊蓄も意外な物が結構あって良かったですね
{netabare}スーパードライが刺身に合うよう作られたお酒だとかね{/netabare}
ただそれを説明するための台詞作りがやや下手で…
特に1話と2話なんですが、ヱビスビールを「ヱビスビール」と呼んだり「焼酎ハイボール」を「焼酎ハイボール」と呼ぶ人、現実世界に存在しないじゃないですか!!
そこは「エビス」と「チューハイ」でいいでしょ!!!
また酒を割ったりカクテルを作ったりする際の、分量等の紹介もあまりに説明臭く…
ヱビスビールについてはスポンサーへの配慮とかもあるかとは思うんですが、文章じゃなくて声、会話として耳に入ってきた時にどうも違和感があるんですよね
そこを上手く調整できないあたりに作りの甘さを感じました…特に1、2話と掴みの段階でしたし
あと呑兵衛で頭足りてない感じのなおが、説明役に相応しくなかったというのも大きな違和感でした
関東の2018年冬の木曜は、22時に『ラーメン大好き小泉さん』、23時半に『ゆるキャン』、そして『だがしかし』と、異様に飯テロアニメが固まっていました
この作品を含め飯描写や蘊蓄はどれも良さがあったと思いますが、このうち『小泉さん』と『だがしかし』はキャラの強烈さとギャグで作品や台詞の「説明臭さ」を中和しようとしているんですよね
一方『ゆるキャン』はナレーションを用いることで「説明」を作品から切り離していました
創作料理モノならまだしも、これらの作品のような「グルメ紹介モノ」は、特にアニメにする際にはこうした工夫が必要だと思います
15分枠にしたのは正解だったと思いますが、群雄割拠の木曜深夜の放送だったせいで作りの甘さが際立った印象です
ただ話は良くも悪くも平凡で、酒やつまみの描写、お酒の説明や蘊蓄はしっかりしていますので、
お酒を飲みながら気楽に見たりする分には丁度良い作品なのかもしれません
~余談~
私はお酒が飲めません!!!!!!(台無し)
…もちろん成人はしてますけど、コップ1杯のビールでインフルエンザみたいな体調不良に陥り、何なら注射前の消毒やギャツビーとかの汗ふきシートで湿疹が出るくらいアルコールに弱いんですよねw
飲み会や旅行でお酒を楽しむ友人たちを見ていると羨ましく思う一方で、私自身割と食欲に正直なタチなので、お金や健康を思うとこの体質で良かったかも…と思ったり