takumi@ さんの感想・評価
3.6
物語 : 4.5
作画 : 3.5
声優 : 3.5
音楽 : 3.0
キャラ : 3.5
状態:観終わった
人の心の闇というもの
予備知識もなく、正直あんまり期待しないで観たのだが、
冒頭から猟奇的なのでつい惹き込まれてしまった。
そして登場人物のほとんどが、奇怪と言っていい言動をするので、
いろいろ推理しながら展開を約40分間で見守っていける。
{netabare}まぁようするに中二病なんだけどね。 {/netabare}
主人公は金色に髪を染めた高校生のジュウと、
彼を「前世から固い絆で結ばれていた王」とし、
忠誠を誓う自分は下僕だと言う同じ高校に通う少女、雨の2人。
猟奇的な殺人事件を2人で追ううち、彼女の存在を受け入れていく、
というものだが、意外なラストで「そうだったのか」と、
{netabare} 彼女の気持ちにちょっとホッとできた。{/netabare}
ジャンル的には猟奇的サスペンス、になるのかな?
グロいというよりは残酷で、エロいというほどのエロさでもなく。
やや重い空気の中、観る者の心の奥底をひたひたと突いてくる感じの脚本は
とてもよくできているなと思った。
監督は神戸守氏。
脚本は吉野弘幸氏。
社会背景や登場人物がクロスオーバーしているという、
同じ原作者の「紅」というラノベをまだ読んでいないが
登場人物の背景的なことのすべてを作品の中では
表現し切れなかったのだろうと思う。
それでも短い時間の中、充分楽しめた。