かしろん さんの感想・評価
4.0
物語 : 2.5
作画 : 4.5
声優 : 4.0
音楽 : 5.0
キャラ : 4.0
状態:観終わった
良くも悪くもマクロスな映画2
シェリルオーダーによるギャラクシー救出作戦、そして、バジュラとフロンティア船団の大規模戦闘。
それから3ヶ月が経過した。
シェリルは歌い続けている。
ランカはアイドルとしてデビュー。
アルトは飛び続けている。
そんな彼らの関係を崩す出来事が起きる。
シェリル、スパイ容疑で逮捕。
求める大地。フォールドクォーツ。様々な思惑が絡まりあう中、バジュラとの戦いは激化していく・・・
TV版マクロスFをベースに新たなストーリーとして再構成された劇場版の後編。
物語:マクロスは「VF、歌、三角関係」があればマクロスなので物語とかは二の次三の次なのは前編同様。
物語として大事な三角関係にちゃんとケリとつけたのは好印象。前編後編通してみるとアルトはシェリルにしか愛を向けてないのが分かるので、思いを伝えてくれたランカをちゃんとフッてから、シェリルに告白してるのは「お前たちが俺の翼だ!」よりよっぽど良い。
その他要素で、シェリルのスパイ容疑、という新しい要素を加えてはいるが、ベースとなる流れはTV版と同様。権力争いが起こるんだがTV版で数話使ってやる権力逆転を2時間の映画の中でやるので、良く言えばジェットコースター的なんだが、悪く言えば非常に分かりづらい。目交苦しすぎるのだ。
物語として面白くしてやろうとしているのは分かるんだが、状況を把握しづらく置いてけぼり感が強い。
もっと単純で熱い戦いのストーリーを全面においてやったほうが良かったのではと思う。
作画:素晴らしい。前編にあったような日常シーンでの「ん?」もほぼ無し。禁断のエリクシアから始まるライブといい、恒例の動体視力の限界に挑む戦闘シーンといい、マクロスしてる。
声優:文句無し。だが、ストーリー的に「ここの演技を聞いて!」って場所が無いのも前編同様。
音楽:禁断のエリクシアに始まり、虹いろクマクマ、放課後オーバーフロウ、サヨナラノツバサ〜the end of triangleにラストバトルのメドレーと色とりどりな楽曲が映画を支えている。EDテーマ「ホシキラ」を聞くと「まめぐ、歌が巧くなったなぁ・・・」としみじみ。
キャラ:シェリル一択に変わりなし。
出来れば前編同様2度見て欲しい。
しっかし、物語的には全然大したモノではないのに、ここまで魅せるものに創り上げれるのは感心する。