要 塞 さんの感想・評価
4.7
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
アウトドアの目覚め
多くの方が初見で引き込まれたであろう、一話目のあのシーン。
かくいう自分もその一人である。
ほら、夕ご飯の、あのシーンだよ!
この作品は、女の子たちがキャンプに挑戦する、
ゆる~い展開の、ゆる~い作品である。
だが、そのキャンプの実態はと言うと・・・、
{netabare}全く以て、ゆるくない。{/netabare}
特に食事のシーンと景観等の背景へのこだわりには、
製作者たちの並々ならぬ熱意を感じました。
内容としては、バトルや試合など、
特に劇的な展開が用意されているわけではない。
だがしかし、何故か続きが見たくなる。
一部のアニメファンが使うところの「難民」や、
文字通りの「ここをキャンプ地とする」といった言い回しの意味が、
この作品のゆる~い魅力に触れて、初めて理解できた気がします。
視聴後に冬のキャンプブーム(聖地巡礼)を、
巻き起こしたと噂される本作であるが、
このレビューの執筆者にも、ゆるふわ日常系の醍醐味を見せつけ、
その爪痕たるや、最終回後に、
「来週からは続きがみれないのか・・・」という、
寂しさを感じさせるまでに至りました。
アウトドア、キャンプ、ソロキャン、キャンプ飯、一人旅、長距離遠征、温泉、夜景、富士山、山梨県、ゆるふわ日常系等々、
今まで興味を持たなかった世界へ、多くの人々を目覚めさせた、
有意義な良作だったのではないでしょうか。
これからキャンプを始めたいという入門者や、
キャンプを始めてまだ日が経っていない初心者、
熟練のキャンパーはもちろんのこと、山梨県民、
富士山スキー、酒豪、暴食家、サバイバーにも、この作品をお勧めします!