dbman さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.0
作画 : 4.5
声優 : 5.0
音楽 : 4.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
人間ってどうして茶番が好きなのかしらね? 生きてるだけでもお芝居でしょうに
原作未読。
2006年ごろに第二期となる『ローゼンメイデン トロイメント』と併せて視聴。
物語は個性ある人形たちが戦いを繰り広げるといった感じで、バトルシーンはいまいち盛り上がりに欠けていた印象が残っている。しかしながら合間に挟まれる会話劇やギャグ要素が大変に面白くて、それぞれドール達の個性もよく出ており他では見られなかった独特なノリに笑わされ癒されていた。
登場する主要キャラはどのドールもヒロイン級に可愛らしいものばかりで目移りしまくってしまったけれど、なかでも水銀燈(声:田中理恵)の存在が際立っており、常に上から目線の女王様キャラでありながら、どこか哀愁が漂う彼女から目が離せなかった。
とは言ったものの、翠星石(声:桑谷夏子)のウザカワキャラも捨てがたいし、雛苺(声:野川さくら)もめっちゃ可愛かったしなあ、ヒロイン・真紅(声:沢城みゆき)もやっぱり良かったし、結局のところすべてのドールが愛すべきキャラクターでした。
またこの作品は主人公・桜田ジュン(声:真田アサミ)の引きこもりがひとつのテーマとなっており、ただの萌え要素が強い作品だけに留まらず、苦悩などといった心情を生々しく描かれていたことも見どころのひとつとして強く印象に残っている。
作中では独特な言い回しや名言が数多く登場し、水銀燈「くだらない、人間ってどうして茶番が好きなのかしらね? 生きてるだけでもお芝居でしょうに」は今も強く脳裏に残っているほど痺れたセリフのひとつ。
キャラ萌えだけなくシリアス展開、そして谷間の笑いなど、おそらくいま観ても楽しめる作品だと思われます。2013年に放映された新シリーズ『ローゼンメイデン』はまだ未見なので近いうち視聴したいと思っております。