dbman さんの感想・評価
4.4
物語 : 4.5
作画 : 4.0
声優 : 5.0
音楽 : 3.5
キャラ : 5.0
状態:観終わった
愛すべきキャラ多すぎ
原作未読。第3期まで視聴済。
友人から約2年ほど前に「ガイコツが出てくるやつ面白いらしいよ」と薦められたはいいもののネット上でググりまくるもどれなのか分からず、そいつにこれ? と聞いても「観てないからわかんない」って観てないんかい!
とにかく気になったので「ガイコツが出てくる」という情報だけで導き出した作品がこの『オーバーロード』でした。その友人が言っていたのがこの作品なのか分からないままに視聴したところ、一気に最後まで観てしまったほどに楽しめた作品。
私自身が重度のMMO廃人経験者だったこともあり、その世界観にすぐさま物語に入り込んでしまいました。なぜオレはあんなムダな時間を…。最近敬遠しがちな“主人公最強系”ではありましたが、こちらの主人公・アインズ(声:日野聡)はそのイカツイ風貌とは裏腹にコミカルな部分が可愛らしい愛着の持てるキャラで楽しませてくれました。
また登場する数々のキャラクターも多種多様に揃っており、飽きさせる暇を与えてくれません。ナザリック地下大墳墓という主人公陣営だけでなく、作中では敵となる冒険者側も丁寧に描写されており見応えバッチリ。
すでに第3期まで視聴を終えているので、ごっちゃになってしまいそうだけれど、渋すぎるオッサン執事・セバス・チャン(声:千葉繁)は見習いたいほどのダンディズム。慈悲深き純白の悪魔の異名を持つアルベド(声:原由実)と鮮血の戦乙女が異名のゴスロリ娘・シャルティア(声:上坂すみれ)ふたりのお下劣すぎる口論バトルは最高に笑わせてくれる。
なかでも加藤英美里さんが演じるアウラは76歳という設定らしいが、見た目も中身もお子様で、その無邪気すぎる言動や行動が溜まらなく可愛くてお気に入りキャラのひとり。(えみりん効果が大きいことは否めないけれど)そのほか、ここではとても綴りきれないほどに多くのキャラが登場するのだが、実力ある声優さんたちが多数参加されていることでも作品のクオリティが底上げされている。
物語に難解な箇所はなくキャラの多さに混乱する可能性があるくらいでストーリーは大変分かりやすいものとなっており、MMORPGなどをプレイしたことがある方はもちろん、そういったゲームを触ったことがない方でも、十分に楽しめる作品かと思われます。
最後になりますが、この作品の皮切りは、主人公がゲームの世界から出られなくなってしまうという大前提があります。これってそのままリアルに置き換えることが出来るというか、実際約5年ほどネトゲ廃人と化していた私もそうでしたが、リアルな生活を疎かにしてしまうほど熱中してしまうさまは、作品の設定を体現していたというのが恐ろしい。
きっと原作者もネトゲ廃人経験者だったのではないだろうか。「ゲームは一日一時間」を念頭にしておかないと私やアインズ様のようになってしまうのでお気をつけを。