kku さんの感想・評価
2.7
物語 : 2.0
作画 : 3.0
声優 : 3.0
音楽 : 3.5
キャラ : 2.0
状態:観終わった
メンタリスト高木さん
楽しみ方として、単純にこういう学生生活が送れたらなぁという願望的なものや少年の初心な反応や女の子の卓越したトラップを楽しんだりいくつかあると思います
この高木さんというキャラ、運動もでき、勉強もできよく笑い、腕をうしろをまわし、気に入った男子に積極的に絡むという男子の願望が凝縮したテンプレートなキャラです
しかしながら、素直に見れないのがその大人びたキャラ
男子が初心で女子が大人びてるというありがちなステレオタイプを誇張し過ぎてて途中から怖くなってきました
こういう作品肩の力抜いてみるは分かってるんです、でも気になるとずっと気になる性分なんです(笑
高木さんの視線は特殊で、作者の子供の時のトラウマなのか、結論ありきの便宜上のキャラなのか検討つきませんが、たしかに間違いなく怖いキャラなんです
(この辺から悪乗り感想)
これがなんなのか分かりやすく言うと一時期はやったメンタリズムに近いものがあり、少年はことごとく誘導されマウントとられてしまいます
そこには少年の分かりやすい反応があるんですけど、一方的にマウント取られるさまがメンタリズムに似てることに気づかされます
これってなんなんだろう?と考えていると1つの可能性が見えてきます
それは母性的なものに安心感覚える人向け
声は低めの大人びた母性ボイスを採用しています
つまり作り手は同級生の恋愛ではなくそこに母性を見出すような抱擁感、安心感のあるようなキャラを設定しているのでは?と。
どこか2人の会話がリアリズムがなく、母親と子の会話に似てるのもそのせいかもなんて思ったりします。例えばところどころ、テスト返ってきた?→あーあれ、帰宅途中、風に飛ばされた。→バカバカしい。夕ご飯なしね、的な会話に見えますよね
そういうくだらない妄想をしてるといつの間にか最終話が訪れます
この作品は2人の関係が12話によってジワジワ近づいていくんですが、少年がメンタリスト高木さんによって誘導されてるように、視聴者もひとつの結論に誘導されていきます。それがなんなのかは観てのお楽しみです。
何度も言うようですが、この作品はメンタリスト高木さんによるメンタリズム作品です。彼女のFBI捜査官ばりの駆け引きに注目してみてださい。