dbman さんの感想・評価
4.9
物語 : 4.5
作画 : 5.0
声優 : 5.0
音楽 : 5.0
キャラ : 5.0
状態:観終わった
なんという穴
原作未読。
人類最後の秘境と呼ばれる、未だ底知れぬ巨大な縦穴「アビス」。その大穴に未知へのロマンを求め、奈落に挑んでいくという物語。
設定だけみたら“大穴を潜って冒険する”という至極単純な舞台設定なのだが、巨人が攻めてくる『進撃の巨人』同様にその単純な設定から繰り広げられる展開が秀逸な良作であった。ちなみに視聴前の情報を見ていた際、「アビス」「大穴」のワードから真っ先にア○スを連想してしまいましたごめんなさい。
主人公・リコ(声:富田美憂)やもうひとりの主人公であるレグ(声:伊瀬茉莉也)をはじめ登場するキャラクターたちは幼児向け絵本でみられるようなとても可愛らしいデザインのものが多く、ジブリにも似た世界観なのでほのぼのしながら鑑賞していました。
しかしながら{netabare}観るものを唐突にドン底へ落とすようなグロさもあったりと、ひき込まれる要素が多く気づけばあっという間に全13話終了するほどに夢中になってしまった。ナナチ(声:井澤詩織)とミーティ(声:喜多村英梨)によるエピソードは、刹那すぎて胸が締め付けられ観ているのが辛かったけれど…。
作画のクオリティも凄まじいほどに高く、この水準を保ったまま1クール走り抜けたことには感服するばかり。また劇中での音楽も素晴らしいものばかりで物語を大いに盛り上げてくれました。
最後は、新たに仲間となったナナチを加え3人でさらなる冒険へ出立するとこで終わってしまったので、一刻も早く続きを観たくて仕方がありません。{/netabare}
なおリコを演じた富田美憂さんは作品収録時、現役の女子高校生だったそうで『ガヴリールドロップアウト』でも主演キャラ・ガヴリールを務めるなど今後期待の声優さんでもあります。(いま知ったけれどちょうどこのレビューを書いている本日11月15日が富田さん19歳の誕生日でした。ハピバ!)
劇場版が前後編の2作品で2019年に公開されるようだが、どちらも総集編と銘打っており、続編まで待ちきれないので原作に手を伸ばしてしまいそう。