ゲリオ さんの感想・評価
3.2
物語 : 2.0
作画 : 3.5
声優 : 4.0
音楽 : 3.5
キャラ : 3.0
状態:観終わった
キリトなら一人で全員ぶっ倒せる
ソードアートオンラインのスピンオフ作品。
単独作品なので本家SAOを視聴せずとも問題ない。
(ちなキリトさんは登場しない。)
本作はVRゲームの中でサバゲ―をするだけなので、本家1期のようなゲーム内で死んだら現実でも死ぬなんていう物騒なことはない。
キャラクターがただサバゲ―して争うアニメってどうなんだろうと不安視したが、見てみたら意外に面白かった。
前半の第一回大会を描いた5話までの印象だけなら今期でもトップクラスに視聴意欲が高かったアニメ。
ところが後半の第二回大会以降の話は・・・・う~んという感じで詳しくは後述。
キャラクターに関しては概ね高評価。
主人公は高身長をコンプレックスにした女子大生であり、ゲーム内では現実と正反対の幼女レンになりきる…という設定は非常に良い。
声を担当した楠木ともりさんも新人とは思えない堂々とした演技。
今年度、ブレイクしそうな声優さんはこの人だろうか。
相変わらず女性声優の移り変わりは早すぎる。
レンがゲーム内で初めて出会った女性フレンド、ピトフーイは、オープニング映像では悪役っぽい感じだったのに初登場時は普通に良い人だった。
ところがエムによって本性を知らされてからは何とも言い難いキャラになってしまった感がある。
思い返せば6話以降ピトの狂った存在感が増すにつれ、作品全体が微妙な方向に向かってしまった気がする。
やっぱり狂人設定っつーのは純粋な敵キャラでないと物語として成り立たないと思うんだよね。
ただの自殺願望有りのメンヘラやん精神病院に連れてけや乙。って思ってしまう。
「ピトさんを死なせないために私がピトさんを殺す」とか分かりにくくて何言ってるか分からんしw
大会の方も二回大会は前回のような緊張感は感じられず、終始ダラダラ進行した印象だし、普通にレンと関係ないところでピトが死にそうになったのも拍子抜け。
最後はガンシューティング関係なくなってるバトルになったし、これじゃキリトさんが相手じゃ10秒で斬られるわ。
そんなわけで後半のストーリー面はイマイチな満足度になってしまった。
無理矢理命懸け要素加えたのは本当にマイナスにしかならなかった。
作画や声優、音楽などは本家同様に高水準にまとまっていただけに勿体ないと思ってしまう作品だった。