さかまがはら さんの感想・評価
4.5
物語 : 4.5
作画 : 4.5
声優 : 4.5
音楽 : 4.5
キャラ : 4.5
状態:観終わった
僕の中では冬の覇権
久しぶりのレビューです。書かずにはいられませんでした。やはり京アニはすごいと再度認識させられるアニメでした。
2018の冬アニメは豊作ぞろいで、観てて楽しかったです。その中で僕が覇権に選ぶのがこの作品。マジで名作だと思います。もっと評価されてもいいのでは…。
まずみんな言ってる作画。半端ないです。特に景色。きれい、という簡単な言葉では表せない、どこか幻想的で、壮大で、そして時おり儚さも感じられました。なんか、見てるだけで心がキュッとなるんですね。ほんとボキャ貧なんですけど、毎回あのきれいな景色を見る度に、それだけで心にくる何かがあるんです。
しかしそれ以上に誉めたいのはストーリーです。いやー泣かされました。基本的に話は繋がってますが、ヴァイオレットが派遣される場所での出来事が1話完結になっていて、それが続いてく感じです。どうやら前半はアニオリの話で、賛否両論あったらしいですね。僕は全部好きです。
泣いたのは5話と10話。5話はツダケンさんがイケメンすぎましたね。んで10話。まじで号泣です。僕結構泣かされること多いんですが、ここまで泣かされたのは久しぶりです。アンにほんとに感情移入しちゃいました。お母さんと触れ合いたい、でも体が悪くて長くないことも知っている。それでも残された時間は思い出を作りたい。あんな小さい子にこの葛藤は酷じゃないですか。その気持ちを考えるだけで胸が痛くなります。それに大してのお母さんのアンサーはほんとに神ですか。あんな親になりたい。5話はともかく、10話泣かない人いる?
この作品はヴァイオレットが『愛してる』を知るまでの、どんどん人の感情を知っていって道具から人間に成長してくまでの話です。その成長の過程も見ていて心に響いてくるものがあります。ギルベルト少佐は聖人すぎますね。彼の苦悩も見ていて辛いものがありますね。しかし、このメインの流れよりも僕が推したいのは一話完結のお話です。1話だけでものすごい満腹感で、2時間の映画見た気分になります。しかも全話いい。さすがとしか言いようがない。
ストーリー、作画、音楽のクオリティの高さもあって、全体を通してとても感情移入できる作品でした。1クール通してほんとに感動させられました。最終回の最後は意味深な終わり方したし、新作もあるらしいので楽しみが一つ増えていい気持ちです。